広瀬すず、東京国際映画祭で飛躍誓う!「一生懸命がんばりたい」
第28回東京国際映画祭のクロージングセレモニーが10月31日にTOHOシネマズ六本木ヒルズで開催され、新設の“ARIGATO(ありがとう)賞”を受賞した樹木希林、日野晃博、広瀬すず、細田守、リリー・フランキーが登壇。トロフィーを受け取った広瀬が「支えてくださった方々に感謝し、これからも一生懸命がんばりたい」とさらなる飛躍を誓った。
東京国際映画祭は、「突出して日本映画界に貢献いただいている方々への感謝と今後のますますのご活躍を期待したい」との思いから同賞を設立。「映画界に彗星のごとくあらわれ、今後の映画界になくてはならない存在になるとの期待を込めて」との理由から広瀬が選ばれた。広瀬は「日本のこのような授賞式で賞をもらうのも初めてなので、少し気恥ずかしい気持ち」とはにかみ、「支えてくださったたくさんの方に感謝の気持ちを込めて、これからも一生懸命がんばりたいと思います」と力強く語った。
長きにわたる功績をたたえられた樹木は、「昨日、高齢者のための免許証取得の講習会に3時間行ってまいりまして」と口火を切り、会場も大爆笑。「年をとるというのは大変なこと。それにも関わらず、人様から『ありがとう』といってもらえるなんて。いえいえ、こちらこそ!ありがとうございます!」と楽しそうな笑顔を見せ、会場を沸かせた。
リリーは、「樹木さんのように長く貢献したわけでもなく、なぜ僕が」と戸惑いながら、「どちらかといえば、広瀬すず枠でさわやかな風を吹かせたということなのでは」とリリー節をお見舞い。続けて「たくさんの才能ある監督が僕のようなものを面白がっていただいた結果」としっかりと感謝の気持ちを伝えた。
最新作『バケモノの子』をはじめ、オリジナルアニメ映画としては驚異的な興収を実現している細田監督は「この作品に参加してくれてありがとうなど、『ありがとう』は監督として常にいっている言葉。本日は逆に声をかけられた感じで、照れくさいような、うれしいような気持ち」とにっこり。「妖怪ウォッチ」シリーズの生みの親である日野は「クロスメディアを行って子どもたちを楽しませる計画をしてきた。成功することができて、映画業界でいただける賞をいただけて光栄」と映画界からの賞を喜んでいた。【取材・文/成田おり枝】