アンジー、乳房切除後の初ヌードは「怖かった」と語る
自ら監督した作品『By The Sea』で入浴シーンを演じたアンジェリーナ・ジョリーは、乳房切除後はじめてのヌードに挑むのは怖かったとインタビューで率直に明かしている。脱がなくて済むようにそのシーンを削除しようかとも考えたそうだが、それでは自分の思う通りの映画にならないので撮影に挑んだそうだ。
「私がバスタブにつかるシーンがあるんだということに気づいたの。『(乳房に関する心配は)すべて脇に置いてやらなきゃ』と思ったわ。乳房切除を受けたからとか、結婚しているからとか、人々がいろいろ分析するからとか、そういうことを考えてシーンをカットしたり変えたりすることはすべきできない。誤魔化すことになってしまうから」とニューヨークタイムズに語っている。
同作で夫のブラッド・ピットと夫婦役を演じているアンジェリーナは、関係が悪化している夫婦の役を新婚ほやほやで演じることにも不安があったという。
「撮影が始まって数日後に、『これはよくない。どうしてこんなことをしようと思ったんだろう?』と思った。まだ始まったばかりなのに、私たちはこれでダメになるって。撮影が終了するまでには、喧嘩もあったし、お互いに食ってかかったり、相手を失望させたりして、いい日もあれば悪い日もあった。すべて経験した。でも私たちはやり遂げたの。そしてお互いについて何かを学んだ。新たな仕事仲間としての関係を作ったというか、『本当に悪い状況でも、何とか解決できるものよ』という風に考えられるようになった」と話している。【UK在住/ブレイディみかこ】
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