アカデミー監督がノーベル平和賞・マララの素顔に迫る!
2014年にノーベル平和賞を当時17歳で受賞し、“史上最年少の受賞者”として話題になったマララ・ユスフザイ。彼女の素顔を描いたドキュメンタリー映画『わたしはマララ』が12月11日(金)から公開されるが、今回、マララとその家族の心を開いたデイヴィス・グッゲンハイム監督の撮影手法に迫る特別映像が公開された。
グッゲンハイム監督といえば、『不都合な真実』(06)が有名。環境問題に取り組み、地球の危機を訴えるアメリカ元副大統領のアル・ゴアを追ったこの作品で、第79回アカデミー賞長編ドキュメンタリー賞に輝いている。
「まず信頼を得ることが大事だ」と語るグッゲンハイム監督は今作を撮影するにあたり、撮影クルーも入れず、特別な照明も用意せずに、マララと彼女の父・ジアウディンと3時間にもわたってひたすら話し合ったという。
マララと父が「監督のおかげで、本当の気持ちを話せました」「私たちの思いを引き出してくれました。みなさんに訴えたかったことばかり」と振り返っているが、監督に絶大な信頼を寄せていることは間違いなさそうだ。
映像で「監督はユーモアがある人で、私たちを家族のように扱ってくれました。大切な友人です」と話すマララ。また監督も「僕はとても幸運だと思う。彼らの映画を作らせてもらえただけでなく、友人になれたことがうれしいよ」と優しい表情を見せている。
このような友人関係によって引き出すことのできた、マララとその家族の素顔が映し出される『わたしはマララ』。ヒューマニズムを尊重するグッゲンハイム監督にしか撮れなかった映像の数々を、ぜひ劇場で確認してほしい。【Movie Walker】
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