中井貴一が「キャスティング失敗」とユースケに苦言!?

1月27日(水)、WOWOW土曜オリジナルドラマ『連続ドラマW きんぴか』の完成披露試写会が、恵比寿ガーデンプレイス内ザ・ガーデンルーム(東京・目黒)で行われ、メインキャストの中井貴一、ユースケ・サンタマリア、ピエール瀧が登壇した。

「鉄道員(ぽっぽや)」「地下鉄(メトロ)に乗って」など、ベストセラーの多くが映画化、ドラマ化されている人気作家、浅田次郎氏が約20年前に発表した「きんぴか」シリーズを連続ドラマにした本作。金よりも、出世よりも“筋”を通して生きたゆえに、組織に裏切られてしまった3人の悪党が、悩み、奮闘する姿を描いていく。

試写会で中井は、「なるべく今までのWOWOW作品にないものを、と作りました。約20年前に書かれたものですが、いまの時代にも合う作品です」と挨拶。「エンタメ界からヤクザもののカテゴリーがなくなったりして、世の中が厳しくなっているんですが、そこへの挑戦でもある。嘘の世界として理解してほしい」と、視聴者にメッセージを送った。

また、ユースケは「(今の時代にも重なる題材だから)浅田さんは預言者みたい！きんぴかというタイトルは『気分はピカレスク』の略だということなので、だったら“キブピカ”だろうとは思うんですけどね」と、ちょっぴり不満顔。「今後、民放地上波でもドラマ化するのなら、僕が演じた役をココリコの田中くんでやるとかはやめてくださいよ」と、前のめりに発言し、会場を笑わせていた。

すると瀧も「民放でドラマ化する場合は、僕の役は照英さんでお願いします」とニンマリ。「見慣れない3ショットだとは思いますが、肩肘張らず正面から楽しんでほしいです」とアピールした。

そして司会者から「現場の雰囲気はどうだったか」と質問されると、「わかるでしょ、このなあなあな感じ(笑)。空き時間は苦になんなかったですよ。出演者がすぐ楽屋に引っ込む現場もあるけど、俺はそういう現場が嫌いなんですよ！」と、突然大声で息巻くユースケ。これに中井は「こんなに疲れた舞台挨拶は初めて。実は僕が熱望したキャスティングだったんですが、失敗したかも…(笑)。今日分かったのは、たぶん、地上波では佐藤浩市、照英、ココリコ田中くんでやるだろうということ」と苦笑し、「そのときはよろしくお願いします」とジョークを飛ばして、和やかな雰囲気で会見を終えた。【取材・文/平井あゆみ】