グラミー賞でも「白人ばかり」論争勃発?
候補者の顔ぶれが白人ばかりだったことから抗議のボイコット運動が起こっているアカデミー賞だが、グラミー賞でも過去1年間に亡くなったアーティストを追悼するコーナーで重要黒人アーティストが含まれていないことが発覚し、論争が勃発しそうな気配だと英紙デイリー・メールのサイトが伝えている。
同サイトによれば、2月15日(現地時間)に行われるグラミー賞では、デヴィッド・ボウイやイーグルスのグレン・フライ、モーターヘッドのレミー・キルミスターを追悼するコーナーはあるのに、アース・ウィンド・アンド・ファイアーのモーリス・ホワイトやナタリー・コールの追悼は行われないという。
「業界内部の人々は、過去一年間に亡くなったアーティストを追悼するビデオからホワイトとナタリーが抹消されていると不満を言っている。彼らが正式に発表した追悼の内容は全員白人だった。昨日の時点で、モーリス・ホワイトは追悼に含まれておらず、グラミー賞のプロデューサーは、時間が足りなかったと言っている。相手はグラミー賞なので怖がってみんな黙っているが、黒人アーティストは認められにくい歴史がある」と関係者が同紙に話している。
こうした業界内部からの声を受け、アカデミー賞のプロデューサーはモーリス・ホワイトを追悼するプレッシャーを感じているそうで、授賞式直前なのにいまだどうするべきか揉めているという。
「これは確かに差別」「もういい加減にしてほしい。何でもレイシズムじゃないと思う」「モーリス・ホワイトって誰?」「ボウイだけは別格だけど、他の人々に差はない」「時間が足りない時は誰かが削られる。当然だろう」などのコメントが同紙サイトには寄せられている。【UK在住/MIKAKO】
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