異例のヒット!ニコ動発のHoneyWorksが生んだ青春群像劇の魅力とは?
全国わずか60館という少規模での公開ながら、動員5万人、興行収入7000万人でそれぞれ第8位となる大ヒットスタートをきったアニメ『ずっと前から好きでした。~告白実行委員会~』。5月8日には大ヒット記念の舞台挨拶が行われ、会場は満員になるなど、同作の人気をうかがわせた。ファンからすればヒットも当たり前なのかもしれないが、いまいちピンと来ていない人も少なくないはず。その人気の秘密はどこにあるのだろうか?
今回のアニメの元になったのは、コンポーザーやイラストレーターからなるクリエイターユニット、HoneyWorksによる楽曲。恋する男女の日常のエピソードをつづった3~4分の物語性の強い楽曲は歌詞が連動したイラストとともにつづられ、ニコニコ動画やYouTubeなどの動画投稿サイトにアップされるや、関連動画総再生回数は1億回を超える人気になっている。
この劇場版アニメの元になったのは「告白実行委員会」などの楽曲を中心とした「告白実行委員会~恋愛シリーズ~」という15人の高校生たちが登場する群像恋愛劇。それぞれの恋愛エピソードをつづった作品は、ストレートな歌詞や世界観が同世代の男女から支持され、これまで別々だった数分の物語がどのように1つの映画作品になっているのかというのも注目を集めた。
公開初日に幕張メッセで行われたスペシャルイベントには、本編の上映に加え、声優陣による舞台挨拶に朗読劇、HoneyWorksによるライブが行われるという事もあり、チケットは早々に完売。昼・夜それぞれ5000人の観客を集めたほか、昼の部のライブビューイングには全国の劇場に7000人が集まったというから、その人気のほどがわかるだろう。
アニメ作品ではおなじみとなった来場者特典も、8週にわたって毎週異なるプレゼントが用意されていて、それ目当ての人も多いとか。ちなみに、夏にはシリーズ第2弾となる『好きになるその瞬間を。~告白実行委員会~』の公開も決定。まだまだ絶賛公開中なので、本作を見てしっかり予習しておこう。【トライワークス】