カンヌ映画祭が厳重なテロ警戒態勢下で開幕!
第69回カンヌ国際映画祭が5月11日に華やかに開幕したが、昨年のパリ同時多発テロ事件を受け、今年は過去に例を見なかった厳重警戒態勢下でのスタートになった。
ウディ・アレンら大物スターたちが歩くレッドカーペットには前代未聞の数の警備員が配置され、多数の警察、特殊警察部隊も常時警備にあたっているそうだ。また、各会場では慎重な持ち物検査や爆発物検査が行われていると英紙テレグラフが伝えている。過去数週間、映画祭スタッフや警備チームは、警察を交えて、テロ事件発生を想定した避難訓練も行って来たそうだ。今年は昨年よりも警備員の数が400人増えているという。
昨年のカンヌは、レッドカーペットを歩くセレブリティたちにセルフィーの撮影を禁止したことで大きな話題になったが、今年はもっと深刻な状況でセレブたちの理解を要請することになる。
フランスのベルナール・カズヌーヴ内務大臣は、同映画祭の開幕前に、「我々は、映画祭開催準備にあたり、これまでにない高いリスクと直面しているということを胸に刻み、敵はいつでも我々を攻撃するつもりなのだということを覚えておかねばならない。我々は常に最大限の警戒を行っていることを見せなければならない」とコメントしたと同紙は伝えている。
フランスの警察当局も「ノー・チェックでカンヌの入り江に着くボートは一つもありません」と語っている。【UK在住/MIKAKO】
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