新次元3D「モンエリ」は“飛び込む”アトラクション!
一体全体“新しい3D”とは何なのか!?
ドリームワークスが放つパニック・アニメーション超大作「モンスターVSエイリアン」(7月11日公開)。“世界初の本格新次元3D映画”という、早口言葉のような壮大なキャッチフレーズを引っ提げて日本に上陸するこの作品を、ひと足早く体感してきた。
まずは、受付で3Dメガネを受け取る。なんかカッコいい。早速、新しい。我々が幼少期に見た、紙製のフレームに赤青のセロファンが貼り付けられたアレとは見た目からして違う。試写会場にいたお子様たちも、「カッコいい!」「カッコいい!」の大合唱で、いきなりテンションMAXである。
館内に入ると、過半数がメガネ姿。みんながメガネをかけて外して「まだ何も変わりはしないか。ははっ」とつぶやく、毎度お馴染みの光景を堪能したのち、上映開始。いよいよ“本格新次元”映画の幕開けである。
「さあ、飛び出して来い」と意気込んで、スクリーンにかじりつく。が、巨人のスーザンはじめとした愛くるしいモンスターたちは無理やり飛び出しては来ない。ただ、そこにいる。だが、その“そこにいる”のが本当に“そこにいる”から恐ろしい(いや、見た目はカワイイのだけれど)。
そう、新しい3Dは違うのだ。彼らがスクリーンから飛び出してくるだけではなく、我々がスクリーンに飛び込む、入り込んでしまうのである。そこにまさに、モンスターとエイリアンがいるのだ。
スーザンが巨大化すれば、自分の頭上にいるかと錯覚して思わず見上げてしまい、体長100mのムシザウルスが現われれば、不意に「でけえ…」とつぶやいてしまう。“そこにいる”からこそ体感できる、存在感あふれるモンスターたちの姿。
身長15mのスーザンが街を歩くシーンも“街が小さい”風には見えない。彼女がでかい。3D効果で、本当に向こうの向こうまで果てしなく広がる街の景色が、それをミニチュアに見せないのだ。このリアリティは本当に素晴しい。
“飛び出す”のではなく“飛び込む”。それが、新しい3Dの世界だ。
モンスターとエイリアンが繰り広げる痛快なアクションの世界に、ドップリ潜入することができるこの作品、ぜひ劇場に観に行って、いや“遊びに行って”ほしい。
「モンエリ」は映画であり、とびっきりエキサイティングなアトラクションでもあるのだ。遊園地に行くようなワクワクとともに、お出かけあれ。【MovieWalker】