今からでも間に合う!話題のドラマ「沈まぬ太陽」をおさらい
作家・山崎豊子による傑作社会派小説を、WOWOWが初のドラマ化に挑んだ「連続ドラマW 沈まぬ太陽」。2部構成・全20話にも及ぶ長編となる本作は、6月26日に前半の第1部(全8話)が終了したばかり。怒涛のクライマックスを迎える第2部(第9話~第20話)の放送を前に、“今からでも間に合う”第1部の3つの見どころをおさらい!
社会派ドラマの重厚さが際立つストーリー展開
物語の舞台となるのは、利益優先主義にあぐらをかく高度経済成長期の大手企業・国民航空。過酷な労働環境改善を願う労働組合の社員たちの訴えに、経営陣は耳を貸そうとせず、彼らを不当に差別する。労働組合委員長を務める主人公・恩地元(上川隆也)にいたっては、約10年にも及ぶ海外僻地での左遷を言い渡されるのだ。
さらに、会社は度重なる飛行機事故を引き起こすも、その原因をねつ造し、隠蔽してしまう…。人権を無視する会社経営の暗部に切り込む、重厚な社会派ドラマの側面が際立つストーリー展開となっている。
主人公・恩地の真摯な姿が胸を打つ!
本作の軸となるのは、なんといっても正義を貫く主人公・恩地のキャラクターだ。労働組合の委員長時代は、仲間のためにストライキも辞さない覚悟で会社と戦い、海外赴任中は孤独や激しい葛藤にさいなまれながらも、自分の職務をまっとうし続ける誠実さをみせる。劣悪な職場環境にもめげず、組織の汚い部分を目の当たりにしても、決して正義を見失わない恩地の姿には共感必至だ!
ライバルとの天と地ほどある格差
恩地と、その同期である行天四郎(渡部篤郎)のライバル関係にも注目。元々は学生時代からの親友で、会社に同期入社した二人。ともに「会社のために」と労働組合の代表メンバーを務めることになるが、恩地がストライキを強行したことから、袂を分かつことになる。
上層部ににらまれた恩地はアジアの僻地への転勤を強いられる一方で、行天は会社に上手く取り入り花形であるロサンゼルスへ栄転するなど、明らかに格差が生まれていく。第2部では、最年少で取締役に昇進した行天と、やっと日本に帰還してきた恩地の対立から、ますます目が離せなくなりそう!
7月3日(日)には第1部(第1話~第8話)の総集編が無料放送されるほか、7月9日(土)・10日(日)は全話一挙放送も!ここで第1部をおさらいしつつ、新たな局面をみせる第2部を楽しみに待ちたい。【Movie Walker】
第2部(第9話~第20話) 7月10日(日)放送スタート、毎週日曜22:00
※第9話無料放送
※7月3日(日)第1部(第1話~第8話)総集編無料放送
※7月9日(土)・10日(日)第1部(第1話~第8話)全話一挙放送