ハマり役を演じた上川隆也「これまでの作品とは全然違う」
山崎豊子の傑作小説を初めてTVドラマ化した「連続ドラマW 沈まぬ太陽」。7月10日より放送がスタートする第2部の先行試写会が7月7日に行われ、大手町サンケイプラザに主演の上川隆也、水谷俊之監督、プロデューサーの青木泰憲が登壇した。
今作は、未曾有の航空機墜落事故という悲劇の裏で信念を貫き、巨大組織で生きる者たちを描いた物語。正義感の強い主人公・恩地を演じた上川について監督は「現場では、上川君のことを恩地さんとずっと呼んでいました。演じているっていう感覚を忘れるほど、上川君が恩地元そのものだったんです」と話す。恩地というキャラクターが上川にまさにハマり役だったようだ。
本人の上川も「今回は役作りなど、何もしないで撮影に臨んだ」と振り返る。「うまく言えないんですが、上川隆也と恩地元という人間のあいだに、隔たりを感じなかったんです。なのでクランクアップの時にお花を渡された時も、なぜか恩地元としてみなさんにお礼を言っていたり(笑)。その部分が、これまで演じてきた作品と大きく違うところですね」。
本作で5度目のタッグとなる上川と水谷監督。上川の魅力について聞かれた監督は「上川君はいつも完璧に役を演じてくれるだけじゃなくて、僕の不意な要求にも応えてくれるんです(笑)。例えば、イランのカフェでの会話のシーンで、僕が突然『イラン語で“お茶2つ”って頼んでほしい』と上川君にお願いしたことがあったんです。そしたら上川君がギョッとした顔をしていたんですけど、しっかり応えてくれたんですよね」と、上川の対応力を絶賛!これに対し上川は「スワヒリ語でもセリフを要求されました…」と言及し、会場の笑いを誘った。
アフリカでの海外ロケを織り交ぜた壮大なスケールで描かれる第1部に続き、第2部は豪華キャストが加わりさらに盛り上がりを見せる。新たなステージとなる第2部について監督は「主人公に立ちはだかる強烈キャラクターが次々に登場するので、そのバトルにも注目してほしい」と力強く語った。【取材・文/トライワークス】
第2部(第9話~第20話) 7月10日(日)放送スタート、毎週日曜22:00
※第9話無料放送
※7月9日(土)・10日(日)第1部(第1話~第8話)全話一挙放送