全米1位『アイス・エイジ3』3D化で監督がパニック?

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全米1位『アイス・エイジ3』3D化で監督がパニック?

人気CGアニメの最新作『アイス・エイジ3 ティラノのおとしもの』(7月25日公開)が7月11日に全米公開され、オープニング興行成績初登場第1位、インターナショナルオープニング成績ではアニメ作品として過去最高の記録を打ち立てた。今回は3Dアニメということで、キャラクターたちが立体的に暴れ回るのがとっても愉快だ!

氷河期を舞台に、マンモス、ナマケモノ、サーベルタイガーが暴れまわる本シリーズ。3作目にして変わらぬ人気を誇る「アイス・エイジ」の魅力を、全シリーズを監督したカルロス・サルダーニャに聞いてみた。

「僕たちの映画は、物語にさまざまな要素が入って来ても、常にメインのテーマは家族であり友人だ。そこで、新しい友人や家族を増やし続けていく。そこが、物語を伝える上で、最も満足できる部分だ。外からキャラクターを連れて来ることによって僕たちは物語を次のレベルに高めることができるんだ」

今回は、初めて3D映画として公開される。「最初は3D映画ってことでパニックになったけど、幸運なことに、素晴らしい3Dアーティストたちが参加してくれて、僕に自信を与えてくれた。3D向きのシークエンスを特別に考えなかったが、陳腐なものや見掛け倒しなものは極力避ける努力をした上で、いくつかの調整を施したよ。みんな、映画の最後の仕上がりを見て、大いにエキサイトしたんだ!」

最初の2作とは違う3作目の魅力について聞いてみたい。「3Dの要素以外で言えば、僕たちみんなで、まったく新しい恐竜の世界を作り上げることができた。僕たちが自問するのは、『これまでよりさらにエキサイティングなものは何だろう?』ってことだ。今回は、恐竜の世界を作り上げ、おなじみのキャラクターのための物語を作るのが、刺激的で楽しかったよ」

監督として、最大のチャレンジはどういう点だったのだろう。「会社には、350個の頭脳があり、クルーからだけではなく、映画会社や共同監督からの提案や情報に、僕は毎日衝撃を受けている。その中で常に集中し、クリエイティブな作業を進行させていかなければならない。これが、僕の最大のチャレンジだね。僕は自分が伝えたい物語も、何をしようとしているかもわかっている。だが、わき道へと引き込まれる誘惑にも、常にさらされている。その中で正しい選択をいつでも、必ずできるようにするのが、僕の毎日の責務だ。正直に言って、監督というのは、チアリーダーのようなものだよ。毎日仕事場にやって来て、大きな笑顔をみんなに見せて、『そうさ、僕たちはみな、一週間に70時間働いているが、大丈夫だよ』と言わなければならない」

最後に、パート3の見どころを語ってもらった。「僕たちはキャラクターのいちばんのポイントであるハートを失わずに、次のレベルへと引き上げた。それと、これまで登場したキャラクターたちが全員戻ってくる。これには観客も驚きながらも喜んでくれるだろうし、映画には楽しいエネルギーがいっぱい詰まっていると僕は思う。子供と一緒の親や祖父母も含め、みんなが心から笑える作品になってるよ!」【Movie Walker】

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