原作者・荒川弘も大満足!実写版『鋼の錬金術師』がクランクアップ
月刊「少年ガンガン」にて2001年から2010年に連載された荒川弘による漫画の実写映画化『鋼の錬金術師』(2017年冬公開)。監督を務める曽利文彦や主演の山田涼介をはじめ、本田翼、ディーン・フジオカ、松雪泰子など豪華なスタッフとキャストで撮影に臨んでいた本作が8月26日にクランクアップした。
原作は錬金術をはじめとする幻想的な世界観と、登場人物が織り成す人間の本質を描いた深みのあるストーリーが世界的に評価されており、日本での実写映像化は不可能と言われていた。そんな作品を制作するにあたって、撮影は原作にも通じる世界観の表現を追求し、街の建物などにかつて実際に錬金術師が存在した名残のあるイタリアで6月にスタートした。イタリアでの撮影は準備期間を含め1か月間。その後日本各地でのロケ撮影を経て、無事クランクアップを迎えた。
撮影中盤の8月5日には原作者の荒川が撮影現場を訪れ、キャストとスタッフにねぎらいの言葉をかけると、精巧に作られた衣装やセットに興味深く見入って原作の世界感が見事に表現されていることに満足していたという。さらに現場に掲げてあった看板に直筆でイラストを描き、この嬉しい出来事によって一同はいっそう士気が高まり、撮影が進んでいったようだ。
撮影を終えた曽利監督は「制作においてはこれまでの日本映画でやったことのない撮影スタイルをとるなど、新たな可能性を追求してきました。イタリアから始まり、約3か月の撮影でリアルな映像について撮るべきものは撮れました。しかしまだ作品を完成させる義務があります。これから1歩1歩作りあげていこうと思っています」
「ファンの皆様には、原作のテーマや魅力を込めつつ、実写だからこその“カタチ”をスタッフとキャストで議論を重ね、作りあげたものとなりますので、応援していただければと思っております」と撮影での手ごたえや、完成までの意気込みを語った。
原作にある迫力のアクションや錬金術の描写、主人公のエドワードとアルフォンス兄弟による掛け合いがどのように表現されるのか?完成へ向けて、ますます期待が高まる『鋼の錬金術師』の動向から全く目が離せない!【Movie Walker】