『キング・オブ・エジプト』のネクストブレイクのイケメン&美女を直撃!

インタビュー

『キング・オブ・エジプト』のネクストブレイクのイケメン&美女を直撃!

ド迫力のビジュアルクリエーションでエジプト神話を描く『キング・オブ・エジプト』(9月9日公開)を引っさげて来日したブレントン・スウェイツとコートニー・イートン。エジプト出身である『アイ,ロボット』(04)のアレックス・プロヤス監督の下、ブレントンはダイナミックなアクションに挑み、コートニーは可憐なヒロインとして映画に華を添える。本作で熱いスポットライトを浴びたネクストブレイクの2人が、仲良くインタビューに答えてくれた。

舞台は神と人間が共存している古代エジプトで、恋人(コートニー・イートン)を奪われた盗賊の青年・ベック(ブレントン・スウェイツ)が、神々の王座を巡る争いに巻き込まれていく。最先端のCG技術を駆使した映像とアクロバティックなアクションとの融合についてブレントンは「CGの映画だから撮影中は何が起こっているのかよくわからなかったけど、完成した映画を観たらすごく楽しめたよ」とコートニーと顔を見合わせる。

特に、2人が口を揃えて絶賛したのが、巨大な大蛇との格闘シーンだ。コートニーは「どういうふうに仕上がるのか全くわからなかったからすごく興奮したわ」とうれしそうに話す。

ブレントンも大蛇のスケールは「予想以上に大きかった」と言う。「スタジオ近くの公園で撮影したんだけど、大蛇がどれくらいの大きさなのかがよくわからなくて。何もないところで監督から『とにかく(大蛇がいる)上を見てから走れ!』という指示を受けていたんだ。だから、空を見上げて走っていったんだけど、完成した映像を見たら想像を絶するサイズだったのでびっくりしたよ」。

本作には、ジェフリー・ラッシュが太陽と宇宙の神ラー役で、ジェラルド・バトラーが砂漠の神セト役で圧倒的な存在感を見せている。2人との共演シーンがあったブレントンは、彼らの全く違うアプローチの仕方に感銘を受けた。

「2人は役者としては全然違うタイプだった。ジェラルド・バトラーは現場に来た時からものすごく大きな声を出すし、非常に強そうでエネルギッシュだった。彼は『アクション!』の声で役に成りきるけど、カットがかかれば完全に役から離れられるんだ。でも、ジェフリー・ラッシュはずっと役柄のままでいて、常に考えているし非常に細かいところがある。僕は彼らの両方から演技を学びとっていったよ」。

『マレフィセント』の王子役で注目されたブレントンだが、今回は打って変わってお調子者のコソ泥役を元気いっぱいに好演。本作の後に『パイレーツ・オブ・カリビアン』のシリーズ最新作が控えているブレントンに、今後の目標について聞いた。

「ハリウッドで目標を立てるのは難しいよ。アカデミー賞を獲るということが一つのの目標かもしれないけど、長年いい役をやっていい映画に出ていても賞に恵まれないという人もいるし。だから僕の場合は、自分が誇れる映画に出たいということかな。映画はいろんな可能性を秘めているから、人々が待ち望んでいる作品やいままでないような作品に出られるといいかな」。

『マッドマックス 怒りのデス・ロード』(15)で囚われた花嫁役を演じ、本作で初めて大作映画のヒロインに抜擢されたコートニーにも同じ質問をしてみた。「私は目標を立ててそれを達成してしまうとあんまり良くないタイプなので、できるだけオープンな形でやっていこうかと。私は今回アクションシーンがあまりなかったけど、今後はマーシャル・アーツをやってみたいので、いま一生懸命トレーニングしているわ」。

意気揚々と受け答えをしてくれた2人。冒険スペクタクル巨編『キング・オブ・エジプト』は、フレッシュなブレントンたち若手勢と、ジェラルド・バトラーらベテラン勢が織りなすエジプトの王座決定戦だ。この世紀の対決を、大きなスクリーンで観戦してほしい。【取材・文/山崎伸子】

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