アイドルが殺し合う!? まさに“リアルなアイドル戦国時代”!
国民的グループから地下アイドルまで、もはやその数が把握できないほど日本全国に乱立するアイドルたち。“アイドル戦国時代”なんて言われてひさしいが、血で血で争うアイドル同士のバトルが実際に起きたら…ちょっとイヤかも?
アイドルたちが命を懸けたカードバトルを繰り広げる『シンデレラゲーム』(10月1日公開)では、本当なら目を背けたくなるような争いが繰り広げられる。人気も出ず、業界から見捨てられた挙句、孤島に拉致された20人のアイドルたち。“優勝したらトップアイドルの座を保証”という見返りを求めて彼女らはバトルに挑んでいく。
アイドルたちは島にばらまかれたカードを集め、3種類のカードの強さで勝負に挑む。だが、もし負けてしまうとその場で処刑という過酷な運命を強いられる。勝負から逃げるのはもちろんNGで、参加者同士で騙し合いも。所属人数の多いグループではメンバー間の不仲が原因で脱退なんていう話もよく聞くが、劇中では勝負に負けたアイドルたちが次々と息絶えていってしまうのだ。
アイドル同士の“殺し合い”と聞くと、スクリーンの中だけの非現実的な設定のように思えるが、「あまちゃん」で主人公の後輩役を演じていた山谷花純ら若手女優たちに加わって、Chu-Zの吉田明加や元乙女新党の其原有沙といった人気アイドルたちも参戦。彼女らの存在が妙なリアルさを感じさせてちょっぴり痛々しくもある。
命を懸けてまで“トップアイドルの座”を目指す20人の女の子たち。ファン心としては、天使のようなかわいい笑顔が見たいと切に思う一方で、他者を蹴落としスターダムへと上りつめていく戦いは、ある意味、殺し合い並みに過酷なものかも?そんな奇妙なリアルさを思い起こさせる1本だ。【トライワークス】
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