続けて映画2本公開!“アメリカ永住権問題”を知ってる?
たびたびニュースでも取りざたされるアメリカの永住権問題。このいわゆる“グリーンカード”を題材にした映画が、この秋2本立て続けに公開されることになり、密かに話題を集めている。
そのうちの1本『正義のゆくえ I.C.E.特別捜査官』(9月19日公開)は、ハリソン・フォード扮する移民局の捜査官が、偽装グリーンカードをめぐってアメリカ社会の暗部に切り込んでいくさまを描いた本格的な社会派ドラマだ。
そもそもアメリカ永住権(移民ビザ)を証明するカードが緑色だったから、その名が付いたというグリーンカード。日本ではあまり馴染みがないが、“移民国家”のアメリカにおいては非常に重要な証明書という。期間や権利に制限のある観光ビザや就労ビザとは異なり、参政権を除いて、国民とほぼ同等の権利を得ることができる、まさに「夢のカード」なのだ。
だが、取得は非常に困難なため、偽装してまで手に入れようとする人々も後を絶たない。そんな深刻な社会問題を『正義のゆくえ〜』と異なるタッチで描いたのが、サンドラ・ブロック主演で贈る『あなたは私の婿になる』(10月16日公開)だ。こちらはアメリカ永住権を得るため、気弱な部下に力ずくで偽装結婚を迫るキャリア・ウーマンの奮闘を描いたラブコメディ。硬派なノリで展開する前者とは、正反対の作りとなっている。
この機会に2作品を続けて鑑賞し、アメリカの社会情勢に触れてみるのもいいかもしれない。『正義のゆくえ I.C.E.特別捜査官』は9月19日より公開。『あなたは私の婿になる』は10月16日より公開だ。【トライワークス】
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