センス凝縮!一晩で“世界の傑作CM”500本を見る方法
広告祭受賞作品をはじめ、世界中の傑作CMをオールナイトで上映する人気イベント<世界のCMフェスティバル>が今年も10月23日、24日に開催されることになった。普段めったにお目にかかれない貴重なCMが、一挙に500本も観られる今回の上映だが、中でも注目を集めているのが、アルゼンチンで2008年に放映された「フォード」のCMだ。
一見すると、毛むくじゃらの愛敬のある怪獣たちが無邪気に遊んでいるCMのように見えるが、彼らが手にしているのはフォードの車。その中から次々と人間を取り出しては、泣き止まない怪獣の赤ん坊や、しつこく鳴きせがむアヒルのような生き物に、人間をエサとして食べさせてしまうのだ。これは「フォードの新車は、人がたくさん乗れる」ということを表すブラックジョークらしいのだが、いささかショッキングすぎるかも!? この怪獣たちを“かわいい!”と感じるか“怖い!”と感じるかは、ぜひスクリーンで確かめてほしい。
またフランスで2006年に製作された映画専門チャンネルのCMでは、ユマ・サーマンとヒュー・ローリーが共演。大物俳優である彼女らが、ガチガチに緊張しながらオーディションを受ける姿を通して「TVチャンネルの多局化が進む中、チャンネルに出たい俳優のTV局側への売り込みも激しくなってきている」ことを表しているのだとか。
CMとは、いうなれば一編の超短編映画であり、「短い中にどうやって観る者の心を掴む要素を入れるか」というアイデアの宝庫でもある。それを一晩で500本も観られるチャンスはめったにない。幕間には、ワインをはじめ、ドリンクの試飲 (飲み放題!)やステージ・パフォーマンス、プレゼント抽選会などお楽しみも盛りだくさん。<世界のCMフェスティバル2009 in TOKYO>は10月23日、24日に新宿ミラノ1にてオールナイト公開。※両日とも22時開場、23時開演で翌5時30分終了予定。前売り券は自由席が4000円、指定席が4500円。当日券は4500円。【トライワークス】