くらたま×ブリトニーがホームレスのアニメ作家を語る!
監督作は短編4本のみながらも、世界的な評価を受けている天才アニメーション作家、ライアン・ラーキン。アカデミー賞にノミネートされるなど若くして名声を得ていながらホームレスになり、そのまま生涯を終えたという、人生そのものも伝説的な作家だ。そんな彼の遺した短編などが一挙上映される『ライアン・ラーキン 路上に咲いたアニメーション』の公開を記念し、渋谷のライズXにてトークショーイベントが開催された。
当日、登壇したのは「だめんず・うぉ〜か〜」で知られる漫画家、倉田真由美と、ライアン・ラーキンがホームレス人生を送ったことにちなんで“ホームレスギャル漫画家”の浜田ブリトニー。妊娠中のため大きなお腹を抱えながらの参加となったくらたまは、「チョー衝撃っしたぁ〜!」「すげかったっす〜!」と興奮気味に連発するブリトニーとは対称的に落ち着いた物腰で、「今日のメイクはナチュラルらしいけど全然違うじゃない?(笑)」と強烈なギャルメイクのブリトニーに突っ込みを入れるなど、会場は笑いに包まれていた。
くらたまの「なんでホームレスっていう道を選んだの?」という質問にブリトニーは「いい漫画を描くための人間観察ができるから」と答え、自身のホームレス生活と重ねて「ライアンも違う世界を見てみたかったんじゃないすかね〜」と、彼がホームレスの道を選択したことについて独特の見解を述べた。2人とも漫画家ということもあって、ライアン・ラーキンの独創的な作風のアニメーションには強く刺激された様子だ。
ちなみにこの公開記念イベントは毎週末催されており、10月3日は黒坂圭太(アニメーション作家)と原田浩(アニメーション演出家)のトークショー。10月10日 は、やくしまるえつこ(相対性理論、TUTU HELVETICA 他)と大島輝之(sim、circult unconnecton他)による朗読×ギターの即興演奏などが行われる予定なので、この機会に、ぜひ傑作の数々に触れてみてはいかがだろう。【トライワークス】