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年間180億円の損害!映画館での“違法盗撮”を防ぐ新発明とは

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年間180億円の損害!映画館での“違法盗撮”を防ぐ新発明とは

近年、上映中の映画を撮影し、インターネット上の動画サイトにアップロードしたり、海賊版DVDを作成し、路上で販売したりという、映画館での盗撮が問題になっている。そういった卑劣な違法行為を防ぐ新技術が、国立情報学研究所とシャープ株式会社の共同開発で発明された。

盗撮による被害額は、2005年度アメリカで30億ドルという金額。日本でも180億円の損害となっており、海賊版の横行で映画の興行収入が1割も減少している、と試算されるほどの大問題なのだ。

そんな問題解決の方法というのは、デジタルビデオカメラにだけ感知される赤外線LEDの光をスクリーンの裏側から発射し、盗撮映像を視聴不可の状態するという画期的なシステム。もちろん、人間の視覚には影響を与えないという。

これまでにも、映像の中に撮影した場所の情報を特定する「電子透かし」のような技術はあったが、個人の特定にはいたらないため、抑止力にしかならなかったが、今回開発された技術は、これまでの機器はそのままで、盗撮映像自体を劣化させるため、その効果を期待されている。

この技術は、9月30日に東京都千代田区の学術総合センターで開催される『社会イノベーションを誘発する情報システムに関する国際ワークショップ』でデモ展示されるほか、10月26日から開催されるコンピューターセキュリティシンポジウム2009でも発表が予定されている。【トライワークス】

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