噂の女児誕生で話題のジュード・ロウ、舞台で燃え尽き疲労困憊?
ジュード・ロウが、舞台「恐るべき親たち」以来実に14年ぶりに、「ハムレット」でブロードウェイに復活した。
8月に閉幕したイギリスでの同作の評判は、シェイクスピアの本場とあって連日満員御礼の大盛況。ニューヨークでも、ジュードのファンだけではなく、本格的なシェイクスピアの舞台を楽しみにしている高齢者のファンも多く、チケットの売れ行きは好調らしい(12月6日までの3か月間に渡って上演)。
ジュードが演じるのは、もちろん主役のハムレット。セリフの多いジュードは、たった15分間の休憩以外、約3時間半の舞台のほぼ全場面に登場しており、公演開始から10日目にして声も枯れ果てるほどの熱演。
また、お城の中で繰り広げられる愛憎劇は、モノトーンに抑えた舞台演出で、登場人物の激しい感情と悲しみをより際立たせ、観るものの感情を揺さぶる。中でも、ジュードが、真っ白な雪が降りしきる静寂の中で名言「生か、死か、それが問題だ」を語るシーンは、息を呑むほどの美しさと大絶賛されている。恐らく、ブロードウェイの、そして長い間語り継がれている舞台「ハムレット」の歴史に残るワンシーンになるだろう。
そんな激しい感情を、月曜日以外の毎日1回(水曜日、土曜日は1日2回公演)、一気に吐き出すのだから、体力と精神の消耗は限界に近いはず。それでもジュードは、終わったあとに待ち受けたファンのサインには応じるサービスは忘れなかった。
しかし、筆者が観劇した22日はなんと、噂の女性サマンサ・バークが、予定より2週間も早く、ジュードの第4子となる女の子ソフィアを出産した特別な日。オフが週に1日しかないため、舞台が終わるまではフロリダで生まれた子供に会えないと言われているが、一方でDNA鑑定が済むまでは会わないとも報じられている。また、ジュードに捨てられて激怒したサマンサが、ふたりの関係を暴露するとの噂も。
そのせいか、ファンの前でも表情はまるで“ハムレット”のようにこわばったままで、残念ながら、一度も笑顔を見せることなくその場を立ち去った。それにしても、今回の舞台では、ジュードの演技力は素晴らしいと再認識!
一日も早く、私生活のお騒がせから開放されて、本業にスポットライトが当たることを願うばかりだ。【NY在住/JUNKO】