“世界のキタノ”が語る映画創作の極意とは?
数々の名作を生み出し、もはや世界を代表する映画監督となった北野武監督。これまで公の場で「映画」について語ることはほとんどなかったが、そんな監督の独自の映画作法や映画論の公開講義を受けることができる、一日限りの貴重なイベントが実施されることになった。
「マスタークラス:北野武」と題されたこのイベントは、第10回を迎える映画祭「東京フィルメックス」の記念シンポジウムで、北野監督の母校である明治大学のアカデミーホールで11月21日に開催される。事前公募で観客から寄せられた質問に監督が答えるコーナーも設けられているので、『ソナチネ』(93)などの初期の傑作が持つ過剰な暴力性と静けさ、『HANA−BI』(98)などに代表される「キタノブルー」と呼ばれる映像の美しさ、『キッズ・リターン』(96)や『アキレスと亀』(08)ににじみ出る優しさなど、監督独自の秘められた“創作の極意”が明らかにされるかもしれない。
北野監督の「マスタークラス」の後は、黒沢清監督と是枝裕和監督に加え、俳優の寺島進や西島秀俊といった注目の映画人を迎えてのトークセッションも行われるので注目だ。世界を舞台に活躍する監督たちが“映画の未来”について語るこのイベント。映画ファンはもちろん、映画監督を志す若い人たちもぜひ参加してみてほしい。【トライワークス】
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