マツジ・ケンネディー
ゾイー
人生の苦しみを知らぬ年若い妻のゾイーは華やかな交際社会に憧れているので、真面目な夫のアルフレッドは快くなく別れてしまう。夫の愛を取り戻そうとゾイーは苦肉の計を廻らして男の児が生まれたといってやる。そして夫の帰る前に孤児院から赤ん坊をもらう手筈にして置いたが、子供が来ない中に夫が帰って来る。途方に暮れた妻は夫の友人ジムミーを頼んで赤ん坊を盗んで来てもらう。ところがその母親が取り返しに来るのでジムミーは再び子供を盗んで来たは良いが前の赤ん坊が返してないので仕方なく双児が生まれたのですとごまかしたが、遂にはそれが3つ児になる。この辺りの厭味のない可笑味は鮮かな出来栄だそうだ。
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