ウェディング・バンケット
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ウェディング・バンケット

1993年公開、108分
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台湾からアメリカに帰化した青年とアメリカ人青年のゲイカップルが、グリーンカードが欲しい上海出身の女の子と偽装結婚する騒動記。同性愛、アジア系アメリカ人の台頭、家族、グリーンカードなど、現代のニューヨークに山積する諸問題を見つめた作品。監督・製作・脚本はニューヨーク大学映画学科出身で、「推手」のアン・リー。共同製作は共同脚本も担当した「ポイズン(1991)」のジェームズ・シェイマスと「シンプルメン」のテッド・ホープ。撮影はジョン・リン。音楽はメーダーがそれぞれ担当。主演はフライトアテンダント、モデルを経て初の映画主演となるウィンストン・チャオ、台湾の人気歌手メイ・チン、ポップアーティストのロイ・リヒテンシュタインの次男で「ストリーマーズ 若き兵士たちの物語」のミッチェル・リキテンシュタイン。ラン・シャン、グア・アーレイら台湾の実力派俳優が脇を固めている。ベルリン国際映画祭金熊賞(グランプリ)受賞作。

ストーリー

ウェイトン(ウィンストン・チャオ)はニューヨークで不動産業を成功させ、市民権も得ている台湾出身の青年。彼は白人のボーイフレンド、サイモン(ミッチェル・リキテンシュタイン)と同棲していた。息子の結婚を望む父親(ラン・シャン)は彼をせっつくが、ゲイであることなど言えるはずがない。だが父の健康が思わしくないことを知った彼は、サイモンの友人で上海出身のウェイウェイ(メイ・チン)との偽装結婚を思いつく。さっそくウェイトンの父と母(グア・アーレイ)が息子の晴れ姿を見るために、台湾からやって来た。サイモンをルームメイトだと言って紹介するウェイトン。中国料理店のオーナーのはからいで、台湾の伝統に則った盛大な結婚披露宴が行われた。ところが「初夜」のベッドで、はからずも新郎と新婦は関係を結んでしまう。両親はその後も居残ったために、3人の間は次第にギクシャクしてきた。ウェイウェイは妊娠し、サイモンも家を出るという。そんな中、父親が倒れて入院した。ウェイトンはついに母親に真相を告げる。一方、リハビリに付き添っていたサイモンに父親は同性愛者だということを知っていたと言い、このことは話さぬよう口止めする。ウェイウェイは中絶を考え直し、生まれてくる子供のためにも新しい関係を築いていく決心をする。両親が台湾に帰る日がやってきた。五人はお互いに語れぬ秘密を持ちながら、空港の廊下で別れを告げた。

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作品データ

原題
結婚披露宴嘉宴/The Wedding Banquet
製作年
1993年
製作国
アメリカ 台湾
配給
ヘラルド・エース=日本ヘラルド映画
初公開日
1993年
上映時間
108分
製作会社
台湾*セントラルモーションピクチャー=作品


[c]キネマ旬報社