ジョン・ドー
Joe Moseley
LAのパンク・バンド、Xにいたジョン・ドーとビースティ・ボーイズのアダム・ホロヴィッツが、バイク好きの青年に扮して旅をし、その道すがら、哲学者や夢想家、フリークスに出会ったりする物語。幻想的且つコミカルな展開のこの映画は、パンク・ロック映画「シド・アンド・ナンシー」の共同脚本家でもあったアビ・ウールの監督デビュー作品。発見することの魅力に惹かれた若者の姿を友情という形を借りて表現している。プロデューサーはピーター・マッカーシーとデヴィッド・スウェンソン、製作総指揮はナンシー・イスラエル。音楽は、斬新なサウンドで定評のあるプレイ・フォー・レイン、場面を彩る各曲はジョン・ドー、ポーグス、エクシーン・サーヴェンカ、ブロークン・ホームズ、ハリー・ディーン・スタントンなどが提供している。
バイク好きの青年、ジョー・モズリー(ジョン・ドー)は、工場で働きながら平凡な毎日を送っていたが、新入工員のデイヴ(デヴィッド・アンソニー・マーシャル)がヴィデオ・ゲーム機の事故で死んだのを機に、ある目的を持つようになる。それは、デイヴの遺骨の灰を安息地に持っていってやることだった。デイヴが最後に言っていたネヴァダにあるエルドラルのバーを、彼の安息地とすることに決めたジョーは、さっそくバイクにまたがり、旅に出る。ロサンゼルスを離れてまもなくするとジョーは、サム(アダム・ホロヴィッツ)という男と出会う。2人はまったく共通点を持たないにもかかわらず、何かを探し求める旅の道連れとなる。ネヴァダ砂漠の幻想の砂嵐の中を、バイクを走らせるジョーとサムの前には、さまざまな哲人が現れる。シャンペンから快感を得るというサルバドール(ディモシー・リアリー)、叙情詩人のオセロ・ジョーンズ(デヴィッド・キャラダイン)、ダンサーのラビア・ミラージュ(ジェニファー・バルゴビン)、そして革命への関与は度を越した食欲だけだというキャスパー(ジョン・キューザック)など。工場を飛び出したジョーとその道連れのサムが、日常生活から離れるに従い、出会う人々の過激さも増していく。やがて2人はデイヴの言っていたジャックポットというバーを見つけ出す。デイヴの遺骨を葬り、旅は終わったかに思えたが、ジョーとデイヴはなぜか家には帰らずそのまま新たな旅に出るのだった。
Joe Moseley
Sam
Dave Coleman
Labia Mirage
Othello Jones
Oscar
Harvey
Salvadore
Caspar
監督、脚本
製作
製作
撮影
音楽
美術
編集
字幕
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