ロック・ハドソン
Dr._Anton_Drager
「脱走」の原作者ヤン・デ・ハルトグの「らせんの道」を「九月になれば」のロバート・マリガンが監督したジャングル・スペクタクル。出演は「アパッチの怒り」のロック・ハドソン、「ハバナの男」のバール・アイヴス、「脱獄」やTV「87分署」のジーナ・ローランズなど。撮影は「ハタリ!」のラッセル・ハーラン、音楽は「脱獄」のジェリー・ゴールドスミスが担当している。「ミンクの手ざわり」のロバート・アーサーの製作である。
1936年、オランダ国立医科大学を優秀な成績で卒業したアントン・ドレイガー(ロック・ハドソン)はジャワの首府バタビアにあるオランダ国立病院に赴任した。彼は奥地マンプコでハンセン病の研究と治療に専念しているブリッツ・ジャンセン博士(バール・アイヴス)の助手に任命されたが、博士が密林の奥地の集落に発生したペスト防止に出張していたのでアントンも集落に向かった。丸木舟で数日河を遡って集落に着いた彼は、博士に手伝ってペスト撲滅のため太守ラウワリの宮殿もろとも集落を焼き払った。博士とマンプコに戻ったアントンは、そこで白人のワッタルース夫妻がハンセン病に感染するのも厭わず無知な原住民の治療と救済に尽くしているのを見て嘲笑した。神を否定し、自分の才能だけに頼るアントンは、博士の未発表のハンセン病研究資料をオランダに持ち帰って名声をあげたいという野心があった。彼の才能を認めて自分の後継者にしたいと思っている博士も、彼の自信過剰の不遜な態度を遺憾に思うのだった。スマトラにコレラが発生し、博士とアントンが出発した後、オランダから婚約者エルス・バンディーン(ジーナ・ローランズ)がやって来た。博士はアントンのためを思って追い返そうとしたが、彼は博士をだしぬいて結婚した。諦めた博士は助手を交替した。密林のママウイ集落で行方不明の船長を探すために派遣されたアントンは原住民祈祷師の魔法で半狂乱になった船長を見つけたが殺されそうになったのでやむなく彼を射殺した。研究の中絶とこの事件のためノイローゼになったアントンと妻の間がまずくなった。文明の医術を憎む祈祷師とアントンとの闘争が始まった。自己の才能を誇ったアントンも遂に原住民の魔術に屈した。駆けつけた博士達は野獣のように狂ったアントンを探し出した。博士とエルスとの献身的な看護のおかげで危うく生命をとりとめたアントンは、はじめて謙虚な気持ちで神に感謝した。
Dr._Anton_Drager
Dr._Brits_Jansen
Els_Van_Duin
Willem_Wattereus
Louise_Kramer
Dr._Sordjano
Frolick
Dr._Kramer
Inspector_Bevers
The_Sultan
Laja
Dr._Martens
Stego
Burubi
監督
脚本
脚本
原作
製作
撮影
音楽
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美術
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編集
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