ショーン・コネリー
John Connor
日米経済摩擦を背景に、複雑な殺人事件の謎に挑む2人の刑事の活躍を描くサスペンス・ミステリー。内容がジャパン・バッシングであるとして、全米公開時には日系人団体から上映反対の抗議運動が起こって話題を呼んだ。監督は「ヘンリー&ジューン 私が愛した男と女」のフィリップ・カウフマンで、製作は実子ピーター・カウフマン。「ジュラシック・パーク」のマイケル・クライトンの小説を、原作者と監督、アップル社のコンサルタント出身で「ジュラシック・パーク」のスーパーバイザーを務めたマイケル・バックスの3人で脚色。撮影は「ドク・ハリウッド」のマイケル・チャップマン(カメオ出演も)、音楽は本作が初の海外映画となる、「乱」の武満徹が担当し、演奏は岩城宏之指揮の東京コンサーツ。SFXはILMが手がけている。出演はエグゼクティヴ・プロデューサーも兼ねる、「ザ・スタンド」のショーン・コネリーと「ハードプレイ」のウェズリー・スナイプス。「レザボア・ドッグス」のハーヴェイ・カイテル、「ホッファ」のケヴィン・アンダーソン、「ロボコップ3」のマコ、「ラストエンペラー」のケイリー・ヒロユキ・タガワらが脇を固めている。
日本の大企業ナカモトがロサンゼルスの一角に建てた超高層ビルの落成パーティが開かれた夜、ビル内でコールガールのシェリル(タチアナ・パティッツ)の変死体が発見された。女は性交中に首を絞められていた。外国人がらみの事件を担当する市警渉外係のウェッブ・スミス警部補(ウェズリー・スナイプス)は、ジョン・コナー警部(ショーン・コネリー)と共同で捜査を開始した。コナーは日本人の習慣に沿った捜査法を進めるが日本人をよく思わないグラハム刑事(ハーヴェイ・カイテル)は批判的だった。ナカモトでは最近、日本から出向いた重役のヨシダ(マコ)、ロス支社のエリート・イシハラ(スタン・エギ)、ネゴシエイター(交渉人)のリッチモンド(ケヴィン・アンダーソン)らがマイクロコン社の買収を進めていたが、アメリカの軍事技術開発にも関わっている同社だけに米議会が認めず、難航していた。やがてビルの監視カメラが殺害現場の模様を録画した光学ディスクが証拠品として手に入る。画面にはナカモトのライバルの系列会社の御曹司、エディ・カサムラ(ケイリー・ヒロユキ・タガワ)がはっきりと映っていた。事件の背後には、激しい企業戦争の影がうかがえた。ウェッブはエディの逮捕に向かうが、逃走中にエディの車は大破し車内から焼死体が発見される。落胆するエディを誘い、コナーはUCLAのサンダース教授の元へ向かう。教授と日米ハーフの大学院生ジュンコ(ティア・カレル)が分析した結果、ディスクのビデオ映像は、何者かがハイテクを使って巧妙に改変したものだと判明。さらにその場に、謎の第三の人物がいたことがわかる。やがて死んだはずのエディがウェッブとコナーに接近してきた。焼死体はナカモトの社員タナカだった。ライバル系列同士が派遣した二つのヤクザ集団が銃撃戦を始め、エディは殺される。彼に友情に近い感情を覚えていたコナーとウェッブは怒り、ナカモトの会議の場に現れて重役たちが見守る中、エディより渡されたオリジナルのディスクを再生する。買収を有利に進めようとしたイシハラはモートン上院議員(レイ・ワイズ)に女を提供し、職員は性交中に女の喉を絞めて気絶させた。彼が去った後で実際に女を殺したのは第三の男だ。その後でイシハラがディスクに処理を施し、ライバル系列のエディの仕業のように見せかけたのだ。真相が明らかになった時、その場からリッチモンドが逃走した。コナーとウェッブが追うが、エディの仲間たちの手により殺されてしまう。だが果たして本当にリッチモンドは真犯人だったのか。事件の真相は闇に消えた。
John Connor
Web Smith
Lt. Tom Graham
Eddie Sakamura
Richmond
Yoshida
Senator Morton
Ishihara
Phillips
Jingo Asakuma
Cheryl
監督、脚本
脚本
脚本、原作
製作
製作総指揮
撮影
音楽
美術
編集
編集
衣装デザイン
特殊効果
字幕
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