ラ・ボエーム(1926)
ラ・ボエーム(1926)
-

ラ・ボエーム(1926)

1926年公開、93分
  • 上映館を探す
  • みたい
    0
  • みた
    0
評価、レビューが削除されますがよろしいでしょうか?

プッチーニやレオンカヴァッロ等の歌劇によって有名なアンリ・ミユルジエの小説を題材としてフレッド・デ・グレサック女史が特に書き卸した原作をレイ・ドイル氏とハリー・ベーン氏とが脚色し、「ビッグ・パレード」「男子凱旋」等のキング・ヴィダー氏が監督したもので、主役は「真紅の文字」「ロモラ」等主演のリリアン・ギツシユ嬢と、「ビッグ・パレード」「男子凱旋」等出演のジョン・ギルバート氏が演じ、「ビッグ・パレード」「大自然を敵として」等出演のルネ・アドレー嬢を始め「明眸罪あり」出演のロイ・ダルシー氏、ジョージ・ハッセル氏、エドワード・エヴエレット・ホートン氏、カール・デーン氏、フランク・カリアー氏等が助演している。

ストーリー

パリの空の下に集う貧しい芸術家たちの中に、ロドルフという詩人がいて、やはり安下宿屋で細々と暮らしていた。その下宿屋にはお針子のミミという可憐な娘がいたが、ロドルフは彼女の風にも得堪えぬ嫋やかな美に打たれた。ミミが部屋代が払えずに下宿を追い出されんとした時、ロドルフは友達と共にミミを引き取って皆で世話をしてやることにした。ミミの感謝はやがてロドルフに対する恋となり、二人の間にはうるわし愛の花が咲いた。ロドルフは新聞社に原稿を送って貧しい生計を立てながらも、ミミに霊感を得て戯曲の創作に従事した。ところがある日のこと、ミミがロドルフの原稿を新聞社に届けに行ったが、締切に間に合わなかったため、ロドルフはその新聞社から断られてしまった。ミミはこのことをロドルフに知らせては戯曲創作の邪魔になるに違いないと考え、毎日彼の原稿を新聞社に届けるふりをしては、彼に秘密で夜ごと針仕事をして自ら稼いだ僅かの賃金で暮らしていた。パリの伊達男でポールというお金持ちがふとミミを見初めて、彼女の許へ針仕事を頼みに来た。ミミはポールの愛を利用してロドルフの戯曲を、ポールの知り合いの劇場支配人に推挙させた。その代償としてミミはポールに伴われて芝居見物に行かねばならなかった。そのため彼女は友人のミュゼットの衣装を借りねばならなかった。ロドルフは新聞原稿のことでミミが彼を詐っていたことを知り、ミミの部屋へ行って見るとそこにはポールに頼まれた美しい衣装があった。それを誤解して嫉妬したロドルフはミミに辛くあたった。深く心を痛めたミミは、徹夜の針仕事のために患っていた胸の病気が急に変じた。驚いたロドルフが医師を迎えに行っている間に、ミミは一通の手紙を残して立ち去った。日数が経ってロドルフの戯曲は大成功をおさめ、彼は立派に生活ができるようになった。彼はしかしミミのことばかり思い患っていた。そんなある時ミミは帰って来た、愛人の腕に抱かれて死ぬために。そうして彼女は安らかに息を引き取った。残されたロドルフは嘆き悲しむのだった。

映画レビュー

まだレビューはありません。
レビューを投稿してみませんか?

コラム・インタビュー・イベント

ニュース

作品データ

原題
La Boheme
製作年
1926年
製作国
アメリカ
配給
ヤマニ洋行
初公開日
1926年
上映時間
93分
製作会社
メトロ・ゴールドウィン映画


[c]キネマ旬報社