くちづけはタンゴの後で
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くちづけはタンゴの後で

1996年11月9日公開、106分
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列車事故に巻き込まれた貧しい娘が、運命のいたずらで一転、大富豪の令嬢となる様を描いたシンデレラ・ストーリー。原作はミステリーの大家コーネル・ウーリッチの『死者との結婚』(邦訳はハヤカワ・ミステリ文庫)だが、暗いムードは一掃され、ハートフルな物語に仕上がっている。監督は「ミルク・マネー」のリチャード・ベンジャミン。製作は「母の贈り物」のデール・ポロック、ロス・カンターのコンビとオレン・クールス、エグゼクティヴ・プロデューサーは「月の輝く夜に」のパトリック・パーマー、脚本は「ザ・ファン」のフォフ・サットンとリサ・マリア・レダーノ、撮影はアレックス・ネポムニアスキー、音楽は「いつか晴れた日に」のパトリック・ドイル、美術はエヴァリン・サカシ、編集はジャクリーン・キャンバス、衣裳は「華麗なるギャツビー」(アカデミー賞受賞)のセオニ・V・アルドリッジがそれぞれ担当。出演はタイトル・ロールに「不機嫌な赤いバラ」のシャーリー・マクレーン、ヒロインに「シリアル・ママ」のリッキー・レイク。共演は「原始のマン」のブレンダン・フレイザーほか。

ストーリー

ニューヨーク。田舎育ちの貧乏娘コニー・ドイル(リッキー・レイク)は途方に暮れていた。幸せを夢見て都会に来たはずが、スティーヴ(ローレン・ディーン)という悪い男につかまり、妊娠させられたあげく、追い出されたのだ。身重の彼女は街をさまよううち、いつしか雑踏の波に押され、セントラル駅からボストン行きの列車に乗り込んでいた。車中で彼女はヒュー(ブレンダン・フレイザー)とパトリシアという新婚夫婦と出会う。パトリシアも妊娠中で、コニーに親切にしてくれる。コニーはパトリシアの言うままに彼女の指から落ちた結婚指輪を手にした途端、突然列車が横転、彼女の意識は暗転……。目が覚めた彼女は病院にいた。横には知らぬ間に生まれた赤ん坊が。看護婦は「男の子ですよ、ミセス・ウィンターボーン」と声をかける。指輪のせいで彼女はパトリシアと間違われたのだ。コニーは否定するが誰も取り合ってくれない。そんなコニー母子を、ウィンターボーン家から運転手兼執事のパコ(ミゲル・サンドバル)が迎えに来て、ボストンの名家ウィンターボーン家の女主人グレース(シャーリー・マクレーン)の元に連れていく。亡き息子の忘れ形見と赤ん坊を抱きしめ、感動する彼女にコニーは真実を告げられない。そんな困惑の態のコニーをヒューの双子の弟ビル(ブレンダン・フレイザー=二役)だけが疑いの眼差しで見る。彼女は亡き兄の女性の趣味と違うばかりか、話も首尾一貫していないのだ。赤ん坊の洗礼式。ヒュー2世と名付けられた息子を抱く彼女とグレース。まるで本当の母娘のように強い絆を感じはじめた二人。グレースはコニーを相続人に加えた。事件を調査し、疑いを捨てないビルは反対し、コニーも固辞するが、グレースは聞かない。ある晩。パコにけしかけられるまま、タンゴを踊るコニーとビル。いつしかビルは、コニーの正体がどうあれ、彼女を愛するようになった。そこへコニーの正体を告発する匿名の手紙が。ショックで飛び出したコニーをパコは説得して連れ帰った。ビルとコニーの結婚式が正式に決まり、野外パーティのリハーサルが行われた。そこに突然スティーヴが現れた。驚愕するコニー。悪党のスティーヴはコニーとビルを恐喝する。ところがスティーヴは死んだ。彼を殺したのは二人の将来を案じたグレースだった。グレースはしばらくして病気で亡くなった。二人は結婚後、彼女の遺書を読み、グレースがすべてを知っていたことに驚きながら、彼らの幸せのために尽くしてくれたことに感謝するのだった。

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作品データ

原題
Mrs. Winterbourne
製作年
1996年
製作国
アメリカ
配給
コロンビア トライスター映画
初公開日
1996年11月9日
上映時間
106分
製作会社
ソニー・ピクチャーズ・クラシックス=トライスター映画


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