デミ・ムーア
Erin Grant
人気ストリッパーが巻き込まれた事件の顛末を描いた、オフ・ビートなユーモア・ミステリー。カール・ハイアセンの長編小説『ストリップティーズ』(邦訳・扶桑社ミステリー文庫)を、「ハネムーン・イン・ベガス」「あなたに降る夢」などコメディを得意とするアンドリュー・バーグマンの監督・脚本で映画化。製作は彼とコンビのマイク・ロベル。撮影は「バットマン・フォーエヴァー」のスティーブン・ゴールドブラット、美術は「フィッシャー・キング」のメル・ボーン、編集はアン・V・コーツ、衣裳は「オール・ザット・ジャズ」のアルバート・ウォルスキー。音楽は、「セブン」「ジャンクション」のハワード・ショアがスコアを書き、ジョエル・シルの総指揮の下、チャイナ・フィリップス、カラー・ミー・バッド、アニー・レノックス、ユーリズミックスらが楽曲を提供。主演は「陪審員」「スカーレット・レター」のデミ・ムーアで、1250万ドルという女優として過去最高のギャラが話題を呼んだ。彼女は撮影前には体重が55kg以上もあったが、ハードなトレーニングでシェイプアップし、そのセクシーな肢体で踊るストリップ・ダンスが見どころ。共演は「ザ・プレイヤー」のバート・レイノルズ、「ジャッジ・ドレッド」のアーマンド・アサンテ、「ダイ・ハード2」のロバート・パトリック、「ミッション:インポッシブル」のヴィング・レイムス、巨乳ストリッパー兼モデルとして有名なパンドラ・ピークスらに加え、デミの7歳になる実娘ルーマー・ウィリスが、彼女の娘役でデビューしている。
FBIの秘書科に勤めていたエリン・グラント(デミ・ムーア)は、若気の至りで結婚した夫のダレル(ロバート・パトリック)が病院から身体障害者用の車椅子を盗む常習犯だったおかげでクビになり、その上、最愛の一人娘アンジェラ(ルーマー・ウィリス)の保護権までダレルに奪われてしまった。マイアミ・ビーチでアンジェラと合う束の間もダレルの監視付きで、娘を引き取るために一流弁護士を雇うには、多額のお金がいる。そのために彼女は、フロリダのストリップ・クラブ“ぬれぬれガールズ”のストリッパーに転職。エリンはこの仕事が気に入り、たちまち店でも売れっ子になる。店の用心棒シャド(ヴィング・レイムス)はヨーグルトの中にゴキブリを混入させ、食品会社から慰謝料をせしめるという困った副業を持っていたが、いつも彼女の身を案じてくれているし、ユニークな同僚たちともうまくいっていた。それに何よりも、男たちはいとも簡単にエリンの虜となり、チップを弾むのがありがたかった。ある日、いつものようにエリンがステージで踊っていると、酔客が彼女にしがみつこうと舞台に上がってきた。その客を後ろからシャンパンの瓶で殴りつけた男こそ、お忍びで店にやってきた下院議員のディルベック(バート・レイノルズ)だった。彼はエリンにメロメロとなるが、酔客を殴った瞬間を写真に撮られたことは気づかなかった。写真を撮った客はエリンの熱狂的なファンで、彼女がお金を必要としていることを知って、その写真をネタにディルベックをユスリにかかる。しかし、ディルベックの後ろ楯にはサトウキビ栽培で富を成したローホーというギャングまがいの男がいた。スキャンダルを恐れるディルベックとローホーの手にかかり、哀れエリンのファンは、死体となって湖に浮かぶ。折悪しく一家で湖に休暇に来ていたため、息子が死体の第一発見者となってしまったガルシア警部(アーマンド・アサンテ)は管轄外の事件の担当となり、エリンを訪ねる。この堅物に好感を抱いた彼女は、彼の口からディルベックとローホーの悪事を聞くと怒りを覚え、ついに行動を開始。こっそりダレルの家からアンジェラを保護すると、変態趣味のディルベックが自分に首ったけなのを利用して、二人きりで会おうとデートに誘い、彼のクルーザーにおびき出した。だが、ローホーに捕まった彼女は、サトウキビの加工工場に連れ去られ、証拠湮滅のために殺されそうになる。そこへガルシアとシャド、そしてアンジェラと仲間のストリッパーたちが駆けつけ、エリンたちの活躍でローホーとディルベックは砂糖の山に生き埋めとなる。一味は逮捕されて晴れて事件も解決し、エリンはアンジェラを抱きしめた。
Erin Grant
David Dilbeck
Al Garcia
Shad
Darrell Grant
Angela
Monique Jr.
Sabrina Hepburn
Urbana Sprawl
Lorelei
Ariel Sharon
Tiffany Grass
監督、脚本
原作
製作
製作総指揮
撮影
音楽
美術
編集
衣装デザイン
音楽総指揮
歌
字幕
[c]キネマ旬報社