デンゼル・ワシントン
Parker Barnes
電脳空間から現実世界に逃亡した凶悪無比な人工生命体と、それを追う元刑事の戦いを描いたSFアクション。仮想体験、ナノ(超微小)テクノロジー、人工知能といった最先端技術を取り入れつつ、エンターテインメントに徹した作風が見どころ。監督は「バーチャル・ウォーズ」のブレット・レナード。脚本はエリック・バーント、製作はゲイリー・ルチェシ、エグゼクティヴ・プロデューサーは「ウェインズ・ワールド」のハワード・W・コッチ・ジュニア、撮影は「エメラルド・フォレスト」のゲイル・タッターサル、音楽は「スピーシーズ 種の起源」のクリストファー・ヤング、美術は「スター・トレック」シリーズのニロ・ロディス、編集は「ジェイコブス・ラダー」のB・J・シアーズ、衣裳はフランシス・ジャミソン=タンチェク。視覚効果監修はジョン・タウンリーが務め、特殊視覚効果は監督の率いるSFX工房のL2コミュニケーションズが担当。主演は「クリムゾン・タイド」のデンゼル・ワシントン、「クイック&デッド」のラッセル・クロウ、「ヘブンズ・プリズナー」のケリー・リンチ。2度のトニー賞受賞経験を持つスティーヴン・スピネラ、「ブルー・スチール」のルイーズ・フレッチャー、「野獣教師」のウィリアム・フォーサイスらが助演。
ディーン所長(ルイーズ・フレッチャー)を責任者とする警察技術研究所における仮想体験の犯人追跡訓練用に、リンデンメイヤー博士(スティーヴン・スピネラ)が開発した人工生命シド6.7(ラッセル・クロウ)は、殺しは最高の快感とまで言い放つ、既に創造主さえもコトロールできない存在に進化していた。シドは所内の科学者のシリコン・アンドロイドの培養研究を利用し、電脳空間から現実空間に逃亡した。シドと互角に戦える男として、訓練で優秀な成績を残した囚人のパーカー(デンゼル・ワシントン)に白羽の矢が立った。彼は元警官で、妻と娘を殺した無差別爆弾テロリストのグライムズを殺した罪で服役中だった。体に発振器を埋め込まれた彼は、釈放を条件にシドの追跡を開始。美貌の女性犯罪心理分析官のカーター(ケリー・リンチ)が、彼に同行。2人はシドの正体に迫ろうとし、パーカーは彼の人格を形成する殺人者のリストの中にグライムズの名も発見する。一方、シドの凶行はエスカレートし、次々と犠牲者の数は増加。シドがディスコに人質を取って立てこもったとの報せに、パーカーは現場に急行するが、カーチェイスの果てに取り逃がした。パーカーはシドの中に確かに息づくグライムズの存在を感じていた。カーターによると、シドは着実に進化しているという。シドは次にアルティメット会場に現れ、パーカーは追跡したのちに人質の女性を誤射。またも警察に逮捕されるが、それはシドの策略だった。パーカーは護送中に逃亡し、単独でシドを追跡することを決意。だが、カーターは彼に、埋め込まれた発振器には毒入りカプセルが付いていることを知らせる。警察当局による衛星からの探知電波で、いつでもパーカーの死刑は執行されるのだ。ついにシドはTV局を乗っ取り、『死のTV』と題した画面には、なんとカーターの娘が人質となっている姿が映し出された。カーターはコクラン署長(ウィリアム・フォーサイス)に事情を打ち明け、署長は間一髪のところでカプセルを無効にした。パーカーはTV局に乗り込み、シドと最後の対決に挑む。だが、カーターの娘の居所が分からない。死闘の果てに、パーカーはシドのプログラムを抜き取って電脳空間に戻す。まだ現実空間にいると思ったシドは、二度と復元できないよう破壊され、カーターの娘も無事に救出された。
Parker Barnes
Madison Carter
Sid 6.7
Dr.Lindenmeyer
William Cochran
Elizabeth Deane
監督
脚本
製作
製作総指揮
撮影
音楽
美術
編集
編集
衣装デザイン
特殊視覚効果
視覚効果監修
音楽プロデューサー
音楽プロデューサー
字幕
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