マット・ディロン
Tommy Birdman Rowland
20代後半、人生の岐路に差しかかった5人の男たちの迷いを、彼らを取り巻く女性たちを絡めて描いた恋愛群像劇。監督はジョナサン・デミの甥でもある31歳のテッド・デミで、『サイレント・ナイト/こんな人質もうこりごり』(V)に続く長編第3作。脚本は「デンバーに死す時」のスコット・ローゼンバーグ。製作は「スリーサム」のケイリー・ウッズ、エグゼクティヴ・プロデューサーは「ロマンスに部屋貸します」のボブ・ウェインスタインとハーヴェイ・ウェインスタイン、「KIDS」のキャシー・コンラッド。撮影は、短編も含めてデミ作品を全て手掛けてきたアダム・キンメル、音楽はデイヴッド・A・スチュワートがスコアを書き、ニール・ダイアモンドの『スウィート・キャロライン』はじめ幅広く選曲された挿入曲が映画を盛り上げる。出演は「フレンチ・キス」のティモシー・ハットン、「誘う女」のマット・ディロン、「クイズ・ショウ」のミラ・ソルヴィーノ、「好きと言えなくて」のユマ・サーマン、「ジム・キャリーはMr.ダマー」のローレン・ホリー、「ヒート」のナタリー・ポートマンほか。
NYのピアニスト、ウィリー(テイモシー・ハットン)は卒業10周年の同窓会に出席するため、久々に故郷ナイツリッジに戻った。同棲中の恋人で弁護士のトレイシー(アナベス・ギッシュ)との関係にひと息入れる目的もあった。そんな彼を、幼なじみの友人たちか温かく迎える。高校時代はフットボールの花形選手で、今は相棒のケブ(マックス・パーリッチ)と除雪車の運転手をしているトミー(マット・デイロン)は、既に結婚した昔のガールフレンド、ダリアン(ローレン・ホリー)と今も不倫の関係を続けている。そのため、恋人シャロン(ミラ・ソルヴィーノ)との仲はしっくりいっていない。また、ポール(マイケル・ラパポート)は7年も付き合ってきたジャン(マーサ・プリンプトン)がほかの男と親しくしているので頭にきて、ようやくプロポーズするが、彼女は身勝手なポールを拒絶した。結婚して平和に暮らしているのは、どうやらモー(ノア・エメリッチ)だけだった。ある日、ウィリーは隣に住む13歳の美少女マーティ(ナタリー・ポートマン)と知り合い、早熟で利発な彼女と交わす会話は、彼に新鮮な印象を与える。ある時、「あと5年待って」と言う彼女の言葉に、彼はまだ幼いマーティに対して本気で恋している自分に気づく。いつもの店で男たちが飲んでいた時、この辺りでは見かけない美女アンデラ(ユマ・サーマン)が入ってきた。ポールは自分をフッたジャンに見せつけようと、早速彼女をデートに誘った。だが、調子に乗ってポールがキスすると、アンデラは怒って店を出た。彼女には、シカゴで自分を待ってくれる優しい恋人がいた。その週末はトミーの誕生で、シャロンは彼の心を取り戻したい一心でパーティを開く。トミーの笑顔にシャロンも幸せそうだったが、そこへ酔ったダリアンが現れた。シャロンはその場を去り、今度ばかりはダリアンと別れを決意したトミーがいくら謝っても、傷ついたシャロンは心を閉ざすばかり。一方、NYからトレイシーがウィリーの家にやって来た。ウィリーは彼女の素晴らしさを改めて感じ、13歳のマーティへの思いが現実的でなかったことを悟る。それでも、ウィリーが変わらぬ友情を誓うと、マーティはつぶらな瞳に涙を浮かべた。同窓会の夜が来た。またダリアンと顔を会わせることを避けるため、トミーは出席せずにいつもの店に出掛けるが、ダリアンの主人やその仲間たちと諍いを起こし、袋叩きにされる。それを知ったウィリーたちは、彼らにひと泡吹かせ、仇をとった。入院したトミーをシャロンが賢明に看病し、ポールとジャンも結婚することになった。ウィリーはマーティに別れを告げ、トレイシーとともにNYへ帰っていった。
Tommy Birdman Rowland
Willy Conway
Marty
Sharon Cassidy
Andera
Darian Small
Gina Barrisano
Jan
Tracy Stover
Paul Kirkwood
Michael ‘Mo’Morris
Kev
Stanley Stinky Womack
監督
脚本
製作
製作総指揮
製作総指揮
製作総指揮
撮影
音楽
美術
編集
衣装デザイン
字幕
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