アイス・T
Mason
マンハント(人間狩り)ゲームに興じるグループと、その獲物に仕立てられた男の戦いを描いたサスペンス・アクション。ジョン・ウー監督の「ハード・ターゲット」の原案にもなった映画「The Most Dangerous Game 」にインスパイアされたエリック・ベルントの脚本を、スパイク・リー作品の撮影監督出身で「ジュース」に続く2作目の監督作となるアーネスト・ディッカーソンが映画化。製作は「スリー・オブ・ハーツ」のデイヴィッド・パーミュットと「スーパーマリオ 魔界帝国の女神」のフレッド・カルーソの共同。撮影はボージャン・バゼリ、音楽はロックグループ、ポリスの元ドラマーで「ウォール街」などのスチュワート・コープランド。出演は「ニュー・ジャック・シティ」「トレスパス」などにも主演したラッパーのアイス・T、「ウェドロック」のルトガー・ハウアー、「沈黙の戦艦」のゲイリー・ビジー、「アマデウス」のF・マーリー・エイブラハム、「エイリアン3」のチャールズ・ダットン、「明日に向って撃て!」のジェフ・コーリーらクセ者揃いのキャスト。
妻子を亡くして以来、メイソン(アイス・T)はホームレスとなって失意の日々を過ごしていた。可愛がっていた捨て犬が轢き殺され、唯一の親友のハンク老人(ジェフ・コーリー)にまで死なれた彼は、生きる希望を失って自殺を決意する。そこへ、ホームレスのためのボランティア活動をしているコール(チャールズ・ダットン)という男が現われ、ワシントン州の大森林で行われるハンティングのガイドの仕事を紹介してくれた。猟のメンバーはコールを加え、主催者で実業家のバーンズ(ルトガー・ハウアー)、自称IAのお抱え精神分析医のグリフィン(ゲイリー・ビジー)、テキサスの石油成金のグリフィン(ジョン・C・マッギンリー)、ウォール街の成功者ウォルフ(F・マーリー・エイブラハム)と彼の愛息デレク(ウィリアム・マクナマラ)の6人。メイソンは、彼らの間に漂う異様な雰囲気に不吉なものを感じる。翌朝、メイソンは銃を突きつけられて目を覚ます。彼らは残虐な人間狩りのゲームを楽しむ集団だった。獲物として野に放たれたメイソンは、必死で逃亡する。追い詰められた彼はグループの山小屋に火を放ち、罠を仕掛けて一人ずつ敵を倒していく。死の恐怖に直面した今、忘れていた生への執着が蘇ってきた。ひとり生き残ったバーンズは、飛行機で逃げ延びた。普段の顔である牧師に戻ったバーンズの前にメイソンが現われ、彼に死の恐怖を味わわせる。気も済んで去ろうとするメイソンを、彼の銃を奪ったバーンズが引き金を引いた。だが、銃口には詰め物がしてあり、銃は暴発してメイソンの復讐も終わった。
Mason
Burns
Hawkins
Wolfe Sr.
Cole
Griffin
Derek
Hank
監督
脚本
製作
製作
製作総指揮
撮影
音楽
美術
編集
衣装デザイン
字幕
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