ダニエル・セルニー
Eli
悪魔の収穫たる怪物の恐怖を描いたホラー。モダン・ホラーの巨頭、スティーブン・キングの小説『トウモロコシ畑の子供たち』(扶桑社ミステリー刊の同名短編集に所収)の3度目の映画化で、今回は大都会へ舞台を移し、SFX色を強調。エグゼクティヴ・プロデューサーは「ワックス・ワーク」「シュリンジ」などホラー/SF映画の雄アンソニー・ヒコックス。監督は彼の実弟で、これがデビューのジェームズ・ヒコックス。脚本はドゥーデ・B・レヴンソン、撮影は「ネクロノミカン」のゲリー・ライヴリー、音楽は同作のダニエル・リッチ、美術はブレア・マーティン。怪物の特殊効果は「アビス」「ネクロノミカン」のスクリーミング・マッド・ジョージ、特殊メイクは「ヒドゥン」「未確認生命体/M.A.X.」のケヴィン・イェーガーが担当。出演は「フィアレス」の子役ダニエル・セルニー、「ゴーストバスターズ」のマイケル・エンサイン、「ホラー・スコープ」のジム・メッツラー、新人ロン・メレンデスら。
トウモロコシ売買を営むアマンダ(ナンシー・グラーン)とウィリアム(ジム・メッツラー)のポーター夫妻の養子になるため、兄ジュシュア(ロン・メレンデス)と弟イーライ(ダニエル・セルニー)の兄弟が、ネブラスカ州の田舎町から大都会シカゴへやって来た。兄弟は神学校に入学し、快活なジョシュアは都会の生活にもすぐ慣れて友達もでき、夫妻にも気に入られた。しかし、内気なイーライは新しい生活になじめず、夫妻からも嫌われていた。イーライは大事に隠し持っていたコーンを庭に植えると、それは数週間で畑になるまでに成長した。やがてイーライは不可解な言動をとるようになり、同時に畑を荒らした浮浪者を皮切りに、彼の身辺を探る福祉局の職員、彼の正体を疑うアマンダや神父らを奇怪な力で殺していく。血の繋がらない兄ジョシュアもついに弟の正体を探るため、死に際の神父の言葉で故郷のコーン畑に赴き、畑に埋められた悪魔崇拝の聖書を手に入れた。一方、イーライはウィリアムを殺し、学校の生徒たちを畑に集め、彼らの心を操ろうとしていた。そこへ駆けつけたジョシュアがあの聖書と共にイーライの体を鎌で貫くと彼の姿は消え、生徒たちも我に帰った。とその時、畑の地中より巨大で醜悪な怪物が現れ、生徒たちを次々と屠っていく。ジョシュアたちは必死で抗戦し、根を切ると怪物は倒れた。その頃、ウィリアムが生前に結んだ契約により、あのコーンはドイツに輸出されていた…。
監督
脚本
原作
製作
製作
製作総指揮
撮影
音楽
美術
編集
特殊メイク
特殊効果
字幕
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