クリストファー・ランバート
Paul Racine
日本を訪れたアメリカ人ビジネスマンが謎の忍者集団と対決する異色アクション。名古屋はじめ彦根城ほか日本各地のロケ撮影とそれを再現したセットのほか、新幹線内の大立ち回り、各所にみられる監督がファンだという邦画時代劇へのオマージュの数々(劇中のTVで流れる「眠狂四郎女妖剣」の一場面や、「座頭市」、「七人の侍」など)などがみもの。監督は「プリティ・リーグ」「沈黙の戦艦」の脚本を手掛け、本作が監督デビューとなるJ・F・ロートン。製作はジョン・デイヴィス、ゲイリー・W・ゴールドスタイン、脚本はロートン自身、エグゼクティヴ・プロデューサーはウィリアム・フェイ、撮影はジャック・コンロイ、音楽はヤマグチ・モトフミのスコアを鼓童が演奏、美術はフィル・ダゴート、編集はロバート・A・フェレッティ、エリック・ストランド、衣装はリタ・リッグスがそれぞれ担当。出演は「ハイランダー3」のクリストファー・ランバート、「ラストエンペラー」で皇帝夫妻役で共演した「シャドー」のジョン・ローンと「ジャッジ・ドレッド」のジョアン・チェンに加え、日本からは原田芳雄、島田陽子、夏木マリ、岡田真澄らが顔をそろえている。
日本、名古屋。商用のため当地を訪れたポール・ラシーン(クリストファー・ランバート)は知り合った美女キリナ(ジョアン・チェン)と一夜をすごす。ところがキリナは突然侵入してきた一級の暗殺者である忍者キンジョー(ジョン・ローン)に殺され、ラシーンも重傷を負う。入院中のラシーンの下に、キンジョーを宿敵と狙うサムライの子孫タケダ(原田芳雄)という男がその妻ミエコ(島田陽子)を伴い、キンジョーが殺しに来ると告げたうえで彼の護衛役を申し出に訪れるが、誰も信用できないラシーンはそれを断る。ほどなくキンジョーの配下が病院を襲撃、警護していた警部(岡田真澄)らを殺戮。ラシーンはからくも逃れ、タケダの元に身を寄せる。3人は新幹線内でキンジョーの愛人であるジュンコ(夏木マリ)を頭とする忍者に襲撃され、罪もない乗員乗客をも巻き込んでの修羅場を演じたが、タケダの奮戦で忍者たちは全滅する。タケダの本拠地のはなれ島へたどりついたラシーンは尊大なタケダに嫌悪をおぼえながらも、タケダの刀鍛冶で大酒飲みの大島(タク・クボタ)と知り合い、彼から剣術を学びながらすごす。一方、ラシーンの行方を追うキンジョーは、タケダから挑戦状を受け取る。タケダは長年の復讐相手をおびきだすため、ラシーンをも利用したのだった。ミエコの手引きで一度は大島と島から脱出をはかるラシーンだったが、死を従容と受け入れたキリナを思いだし、引き返す。その間にキンジョーの残党は島に潜入、激闘の後、タケダの配下と相討ちで死ぬ。キンジョーとタケダは一騎討ちを果たし、死闘の末キンジョーがタケダを倒した。その傍で傷つき横たわるミエコになおも刃をかざすキンジョーをラシーンが阻む。大島伝授の逆手斬りでラシーンはキンジョーと渡り合い、ついにキンジョーの首をはね、引導を渡す。戻ってきた大島とラシーンはミエコと共に、その場を去るのだった。
Paul Racine
Kinjo
Kirina
Takeda
Mieko
Junko
Oshima
警部
監督、脚本
製作
製作
製作総指揮
撮影
音楽
美術
編集
編集
衣装デザイン
音楽演奏
字幕
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