森繁久彌
ジム
平和に余生をおくる二人の老夫婦を襲う核戦争の恐怖を描くアニメ。製作はジョン・コーツ、エグゼキュティヴ・プロデューサーはイエイン・ハーヴェイ、原作・脚本はレイモンド・ブリッグズ、監督は「宇宙の7人」のジミー・T・ムラカミ、音楽はロジャー・ウォーターズが担当。ディヴィッド・ボウイ、ロジャー・ウォーターズ、ジェネシス、ポール・ハードキャスル、スクイーズらの曲が挿入されている。日本語版監修は大島渚。台詞翻訳は進藤光太。声の出演は森繁久弥、加藤治子ほか。2024年8月2日より、日本語吹替版をリバイバル上映(チャイルド・フィルム配給)。
平和な英国の片田舎。ジム(森繁久弥)とヒルダ(加藤治子)は、残りの人生の後半を思い出の中で過ごす。二つの世界大戦をかいくぐり、子供を育て上げて、今は年金ぐらし。外世界との接触は、ラジオとTVと新聞位の二人は、ある日、戦争が起こったことを知る。ジムたちは、早速、政府発行のパンフレット通り、家のドアを取りはずして室内に簡易シェルターを作り、窓に白ペンキを塗ったり、前戦争のことを思い出して、グチをいい合いながら準備を進める。そして、ラジオは後三分で核ミサイルが飛来することを告げた。急いでシェルターに入る二人。落ちる原爆。すさまじい熱風が吹き、家の中はガレキと化すが、二人は生きていた。政府のパンフレットに従って、初めはシェルター内にいた二人も、室内なら大じょうぶだろうと、ガレキを片づけ始める。政府がいずれ救援隊をさしむけるはずと、安心している二人。だが、二人の身体は放射能に冒され始める。めまい、下痢、抜髪……衰弱していく二人は、シェルターの中で、抱き合うようにして、救援隊が来ることを信じて待つ。だが、訪れたのは二人の死だけだった--。
監督
脚本、原作
製作
製作総指揮
音楽
背景/色彩設計
主題歌
アニメーション/レイアウト
特殊効果アニメーター
台詞翻訳
日本語版監修