リナ・サストリ
Laura
ある女テロリストの行動を通じて様ざまな女たちの生き方を描く。製作はジャンニ・ミネルヴィーニ、監督・脚本はベルナルドの弟ジュゼッペ・ベルトルッチ、共同脚本はヴィンセンツォ・チェラミ、撮影はレナート・タフリ、音楽はニコラ・ピオヴァーニ、編集はニーノ・バラーリ、美術はフランチェスコ・フリジェッリが担当。出演はリナ・サストリ、ジュリア・ボスキ、アリダ・ヴァリほか。
ヴェネチアの港を判事とテロリストを乗せた旅客船が入ってくる。ラウラ(リナ・サストリ)は、彼らを監視するために港へ来ていた。やがて、判事の後をテロリストの男、そしてまたラウラが追った。彼女はテロリストと判事を殺す。彼女は郊外の館に身を隠し、乳母ジーナ(アリダ・ヴァリ)に甘えた。しかし、ジーナは、ラウラの秘密めいた行動を好きになれず、彼女のおもちゃを投げて去ってしまう。ラウラは、病院にレナータ(ステファニア・サンドレッリ)を見舞いに行く。彼女はラウラの母マルタ(レア・マッサリ)の友人で、自殺未遂で入院していた。傷つきやすいレナータは、「せめて自分の死ぬ姿は目撃して死にたい」という。マルタは彼女を慰めるためにパリに行き、時として彼女の娘フランチェスカ(サンドラ・チェッカレッリ)と同居する。一方、殺されたテロリストの母マリア(ロッサナ・ポデスタ)が、葬式の準備をしているところへ、妹のローザ(ジュリア・ボスキ)が帰ってきた。しかしマリアは、夫がよその女に生ませた子だからと、悲しむ様子もなく、ローザに、若い愛人を紹介したりする。ローザの悲しみは大きく、兄の仲間のアジトを訪ねる。中にいたラウラは、殺した男の妹が来たと知り、汽車で追いかける。マルタは、何も知らずに幸福だった。2ヵ月前に知り合ったチェッキとの交際が彼女をはずませていた。ところが、帰ってみると警察の家宅捜査で家の中が荒らされていた。初めて自分の娘がテロリストであることを知る。悩む彼女。翌朝、ラウラ、レナータ、フランチェスカが旅に出るマルタを迎えに行くと、彼女は窓から飛び降りた後だった。ラウラは警察に連行される。その朝、女判事ジュリアーナ(マリアンジェラ・メラート)は、朝食中に娘から夫の浮気を知らされる。そこにさらにラウラが逮捕されたという知らせが入るのだった。
Laura
Rosa
Maria
Geena
Renata
Marta
Juliana
監督、脚本
脚本
製作
撮影
音楽
美術
編集
衣装デザイン
字幕
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