ゲイリー・オールドマン
Joe Orton
激動の60年代のロンドンを舞台に実在の劇作家ジョー・オートンとケネス・ハリウェルの半生を描く。製作はアンドリュー・ブラウン、監督は「マイ・ビューティフル・ランドレット」のスティーブン・フリアーズ。ジョン・ラーの原作を基にアラン・ベネットが脚色。撮影はオリヴァー・ステイプルトン、音楽はスタンリー・マイヤーズ、編集はミック・オーズリーが担当。出演はゲイリー・オールドマン、アルフレッド・モリーナほか。
1967年8月。ロンドンの北にある小さなフラットで、劇作家ジョー・オートン(ゲイリー・オールドマン)が絞殺死体で発見される。そばには、彼の愛人で同居者ケネス・ハリウェル(アルフレッド・モリーナ)の睡眠薬自殺で果てた姿があった。ケネスはなぜジョーを殺したのか?彼らが出会ったのはロンドンの著名な演劇学校ロイヤル・アカデミー・オブ・ドラマティック・アートで演技を勉強している時だった。51年、ジョーが17歳、ケネスが25歳の時だった。そんなある日ケネスの両親が死んで彼に遺産が入り、彼らはロンドン近くの例のフラットで同棲生活を始めたのだった。ケネスは文学青年で、貧しい家に育った無教養のジョーに芸術を教えこみ、性の知識も吹き込んだ。何年かが過ぎ、ケネスは書くことを諦め、ジョーは、ひとり劇作家を目ざしてはげんでいた。1962年、図書館で借りてきた数多くの本に落書したり写真を切り取ったりした件で捕まった2人は、それぞれ、半年間の刑を宣告され監獄生活を送ることになる。その別々の半年間の生活をきっかけに、ジョーは、一気に新作を書きあげ、その一作で注目を集めるようになる。ケネスにとってはつらい日々の始まりだ。ジョーの才能に目をつけたのは、エイジェントとして名高いペギー・ラムゼイ(ヴァネッサ・レッドグレイヴ)だ。ペギーの勧めで書き上げた「スローン氏の歓待」はロンドンで大ヒットをとばし、名声は高くなる。第2作「薔薇と棺桶」はその年イーヴニング・スタンダード最優秀賞を獲得。彼のところには早速、ビートルズのエイジェントから映画の脚本の依頼がきた。タンジールでの休息の後、ジョーはケネスと別れる決意をしていた。そんな矢先、例のいまわしい事件が起きたのだった。
Joe Orton
Kennith Halliwell
Paggy Ramsey
John Lahr
Elsie Orton
William Orton
Anthea Lahr
監督
原作
製作
撮影
音楽
美術
編集
脚色
字幕
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