ジョージ・C・スコット
Kinderman
ジョージタウンを舞台に次々と起こる猟奇殺人を捜査する刑事が遭遇する悪魔憑き現象を描くオカルト・サスペンスの第3作。エグゼクティヴ・プロデューサーは「ヤングガン(1988)」シリーズのジェームズ・G・ロビンソンとジョー・ロスのコンビ、製作はカーター・デ・ヘブン、1作目の原作・脚本を執筆したウィリアム・ピーター・ブラッティが「トゥィンクル・トゥィンクル・キラー・カーン」(ビデオ発売)に続き、自らの原作「レギオン」を基に監督・脚本を担当。撮影はゲリー・フィッシャー、音楽はバリー・デヴォーゾン。出演はジョージ・C・スコット、エド・フランダースほか。日本版字幕は岡枝慎二。カラー、ビスタサイズ、ドルビーステレオ。1990年作品。
1990年、春。ポトマック河畔に黒人少年の首なし死体が上がる。その右手に彫られた双子座を見た途端、キンダーマン警部(ジョージ・C・スコット)の脳裏に15年前起きたそっくり同じ手口の連続殺人の記憶が蘇える。しかし犯人は処刑されたというのに。不吉な予感を裏付けるように第2の事件が起こる。教会の懺悔室でカナバン神父が殺害されたのだ。そしてキンダーマンの親友ダイアー神父(エド・フランダース)も検査のため入院した病院の病室で血を全て抜き取られた死体で発見される。そして壁にはキンダーマンが神父と見た映画の題名「素晴らしき哉、人生!」が血文字で--。手がかりをつかめないまま病院内を調べるキンダーマンは精神科の責任者、テンプル医師(スコット・ウィルソン)の口から意外な事実を聞かされる。患者の中に15年前に記憶を失い、回復してくると自分が双子座殺人犯だと名乗り出した男(ブラッド・ダリフ)がいると言う。問い詰めるキンダーマンに対してその男は自らを誰でもない、たくさんの人間“レギオン”だと言う。それは新約聖書の中にある悪魔にとりつかれた人間がイエスに対して答える言葉だった--。その“レギオン”の中には、15年前に自らの生命を賭けて少女から悪霊を追い払った、キンダーマンの友人でもあるダミアン神父もいた。その夜、当直の看護婦とテンプル医師が殺される。再び問い詰めるキンダーマンに対して、双子座殺人犯は自分の中に15年前の事件の時の悪魔がとりついていると告白する。そして殺人は、男が昏睡している間に行われるのだ。今度は、悪魔はダイアー神父の死体を発見した精神病患者の老女にとりつき全く別の顔(ヴィヴェカ・リンドフォース)となってキンダーマンの娘を狙う。しかし寸前の所で駆けつけたキンダーマンによって命は救われる。モーニング神父(ニコル・ウィリアムソン)の悪魔払を決意、悪魔と神父との間に壮絶な闘いが始まるが、神父も無残な殺され方をする。そこへキンダーマンが駆けつけ悪魔と対峙するが、やはりかなう相手ではなかった。その時、悪魔の中にダミアン神父が現われ、キンダーマンを助け、悪魔を追い払うのだった。(20世紀フォックス配給*1時間50分)
Kinderman
Father_Dyer
The_Gemini_Killer
Patient_X
Father_Morning
Dr._Temple
Nurse_X
Nurse_Allerton
監督、脚本、原作
製作
製作総指揮
製作総指揮
撮影
音楽
編集
編集
字幕
[c]キネマ旬報社