朱時茂
許霊均
30年ぶりに実の父と再会した一人の馬追いの愛国の念を描く。監督は「舞台の姉妹」(65)の謝晋。張賢亮の短篇小説『霊と肉』を基に「天雲山物語」(81)の李准が脚色。出演は朱時茂、リウ・チン、叢珊など。
許霊均(朱時茂)は、かつて“右派分子”というレッテルを貼られながら、20年間馬追い(牧馬人)として牧場で働いている。その彼が、実の父、許景由(リウ・チン)と北京飯店で30年ぶりの対面を果たした。許景由は、裕福な家庭に育ったが、封建的な結婚に満足できず、妻子を残してアメリカに渡り、今ではある化学会社の社長になっていた。彼は息子に、アメリカ行きを進めたが、霊均は、祖国の大地で、愛する李秀芝(叢珊)と生活することを選ぶのだった。
[c]キネマ旬報社