ジョゼフ・オリタ
Idi Amin
東アフリカのウガンダ共和国で、一九七一年に軍事クーデターを起こし大統領の座に就いたイディ・アミンの残虐行為を描く。製作はシャラド・パテルと「オリバー・ツイスト」のクリストファー・サットン、監督はシャラド・パテル、脚本はウェイド・ヒューイ、撮影はハーヴェイ・ハリソン、音楽はクリストファー・ガンニング。出演はジョゼフ・オリタ、ジェフリー・キーン、デニス・ヒルズ、レナード・トロリーなど。
1971年l月25日、イディ・アミン(ジョゼフ・オリタ)は軍事クーデターを起こし、ミルトン・オボテを大統領の座から引きずり降ろすことに成功した。この政権交代によってウガンダ国内にも将来ヘの期待感が高まった。ことに左翼思想を持つオボテに不信感を抱いていた人々の間では、なおさらだった。ところが、アミンは世界でも有数の悪名高き独裁者と化し、あらゆる権力を欲しいままにした。彼はケニアがイギリス統治下にあった頃、英国王室付きのアフリカ・ライフル銃隊に所属していたが、植民地政策に抵抗する民衆の殺害を実行した張本人だった。ウガンダ国民のアミンに対する期待は裏切られていった。彼は反抗分子を容赦なく投獄した上、裁判もせずに処刑していく。また彼は処女をレイプし、黒人と白人の女性とトリプル・セックスを夜毎くり返すだけでなく、人肉も食べる野蛮人でもあった。アミンは、キリスト教会がウガンダを回教国に改宗しようとする計画を脅かす存在だったことから、同教会への弾圧を開始、英国教会大司教ルウムを逮捕し、自動車事故に見せかけて殺害した。その他にも、白人ジャーナリスト、アジア人、学生、公務員、政治家などの国外追放を推し進めた。そんな状況下で起きたエンテベ空港事件は、アミンの政治生命の一つの転機となった。タンザニア軍と反アミン勢力(ウガンダ解放国民戦線)が連合し、アミン打倒の戦いののろしを上げたのである。大統領の座にあること8年、血と残虐に彩られたアミン政権も、壮絶な戦いの未、連合軍によって遂に最期の時を迎えた。血の粛清によって最高権力者の地位につき、悪の限りを尽くしアミンも、息をひきとった。
Idi Amin
British High Commissioner
Denis Hills
Bob Astles
French Ambassador
French Ambassador's Wife
Canadian Commissioner Davis
Dr. Michael Oloya
監督、製作
脚本
製作
撮影
音楽
美術
編集
特殊効果
スタント・コーディネーター
字幕
[c]キネマ旬報社