リュディガー・フォーグラー
ブルーノ・ヴィンター
トレーラーに乗ってドイツ各地の映画館にフィルムを届ける旅をする男と、離婚したばかりで空っぽのトランクを持つ男のささやかな友情を描いたロードムーヴィー。1945年西ドイツ生まれのヴィム・ヴェンダースの10本目の監督作品。撮影はロビー・ミューラー、音楽はドイツ出身のバンド、インプルーヴド・サウンド。出演は「都会のアリス」(73)、「まわりみち」(75)に続いてヴェンダースと組んだリュディガー・フォーグラーと、編集者・翻訳家を経て俳優となったハンス・ツィッシュラー。1976年カンヌ国際映画祭にて、国際映画批評家連盟賞受賞。
ブルーノ(リュディガー・フォーグラー)はトレーラーに乗って、町から町へと映画のフィルムを届ける仕事をしている。トレーラーは彼の住居だ。ミュージックテープを鳴らして、のどかな日々を送っていた彼は、ある日、ロベルト(ハンス・ツィッシュラー)という男と出会った。彼は離婚したばかりで、空のトランク片手に旅をしていた。ロベルトはブルーノのワゴンが気に入った。そして、2人の旅が新たに始まる……。
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