リュディガー・フォーグラー
ヴィルヘルム
男が旅に出、そして人生との葛藤を至て成長していく姿を描く。監督は本作品が9作目の「さすらい(1975)」のヴィム・ヴェンダース、脚本・原作はペーター・ハントケ、撮影はロビー・ミュラー、音楽はユルゲン・クニーパーが各々担当。出演はリュディガー・フォーグラー、ハンナ・シグラ、ハンス・クリスチャン・ブレッヒなど。
ウィルヘルム(リュディガー・フォーグラー)は、不安とあこがれにいざなわれて旅に出る。作家になりたいという希望を持っている彼。途中で彼は、旅芸人の老人と少女や放浪詩人達と知り合う。中には女優のテレーサ(ハンナ・シグラ)もいた。さまざまなことを語り合う彼ら。ウィルヘルムはテレーサを愛するようになる。だが、やがていつしか彼らは再びバラバラに散っていく。放浪詩人は自ら別れを告げ、ウィルヘルムと老人はいさかいをし、少女とテレーサは共に旅立っていく。そして、1人になったウィルヘルムは小説を書き始めるのだった。
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