カルル・グスタフ・リンドステット
Martin Beck
警察のミスから妻を失なった一人の警察官の復讐心とそれを阻止しようとする警察側との戦いを描く。製作はペール・ベルイルント、監督・脚本はボー・ヴィデルベルイ、原作はマイ・シューヴァルとペール・ヴァールー、撮影はオッド・イエル・サエテル、音楽はビヨルン・J・リンド、サウンドはレナルト・ドウネルとレイフ・ベステルンド、編集はボー・ヴィデルベルイ、美術はウルフ・アクセンが各々担当。出演はカルル・グスタフ・リンドステット、スヴェン・ヴォルテル、トーマス・ヘルベルク、ホーカン・セルネル、ビルギッタ・ヴァルベルイ、イングバル・ヒルドバル、トルイニー・アンデルベルイ、カルル・A・ベイクネルトなど。
ある夜、ストックホルムに入院中のニーマン警部が殺された。犯行現場に到着したマルティン・ベック刑事(カルル・グスタフ・リンドステット)は部下のエイナル・ルン(ホーカン・セルネル)とグンヴァルド(トーマス・ヘルベルク)らと共に早速取り調べを開始した。ベックとルンは、被害者であるニーマン警部夫人(ビルギッタ・ヴァルベルイ)に事情を聞きに行くがこれといった手掛りを得られず、ニーマン警部の家を去る。しかし、調べるうちにベックはニーマン警部が勤務先のクララ署では評判が悪く、悪名高い人物であったことを知る。そしてニーマンと昔軍隊時代に共に過ごしたというコルベリ刑事(スヴェン・ヴォルテル)は、ニーマン警部の事を憎々しげに語り、一方、ニーマンの部下としてかって行動を共にしていたハルト巡査(C・A・ヘイクネルト)は、ニーマンの事を立派な人物だったとほめるのだった。ルンは、ニーマンに反感を持っている人々を調査し、何人かに的をしぼった。そして以外にもエリクソン(イングバル・ヒルドバル)という元巡査の男が浮かびあがる。ベックとルンはエリクソンが射撃の名手でしかも、銃をもったまま家を出たきりであることをつきとめ、ほぼエリクソンが犯人であることを確信する。その頃、再び事件が起こり、警官が二人狙撃される。犯人はビルの屋上にたてこもり、警官たちを目がけて次々に発砲した。それは、やはりエリクソンだった。警察のミスから、愛する妻を失なったエリクソンは復讐の鬼と化して、警察を攻撃するのだった。ビルの周囲は交通止めになり、ヘリコプターまでが出動してあらゆる手を下すが、すべて失敗に終わってしまう。ベックも胸を撃たれ負傷する。しかしグンヴァルドの努力で、民間人の一人とハルトを連れて決死の乗り込みに成功、エリクソンはついに逮捕されるのだった。
Martin Beck
Lennart Kollberg
Gunvald Larsson
Einar Ronn
Mrs. Nyman
Ake Eriksson
Super Intendent Malm
Hult
監督、脚本、編集
原作
原作
製作
撮影
音楽
美術
録音
録音
字幕監修
[c]キネマ旬報社