ペドロ・アルメンダリス
Pedro
力持ちで優しい用心棒に起こる悲劇的な結末に終るメロドラマ。製作はセルヒオ・コーガン、監督は「嵐が丘(1953)」のルイス・ブニュエル、脚本はブニュエルとルイス・アルコリサ、撮影はアグスティン・ヒメネス、美術はグンテル・ヘルソとロベルト・シルヴァ、編集はホルヘ・ブストス、音楽はラウル・ラヴィスタがそれぞれ担当。出演はペドロ・アルメンダリス、カティ・フラードほか。
肉屋で働くペドロ(ペドロ・アルメンダリス)は、大柄な体躯と腕っぷしの強さを誇って、地主カブレラ(アンドレス・ソレール)の用心棒をしていた。ある日、団結して抵抗する小作人たちを訝しく思っていたカブレラは、ペドロに命じてその代表の男を殺させる。自らも傷を負ってペドロは復讐しようとする小作人たちの網をかいくぐり、殺した代表の娘メチェ(ロシータ・アレナス)を人質にとって逃走した。ペドロが父の仇とは知らぬメチェは地主に搾取されてきた小作人の苦しい事情を話すと、ペドロは何も考えずに強い者の味方をしてきたことを後悔し、心を改める。しかしペドロに目をかけてきたカブレラの妻パロマ(カティ・フラード)は、メチェに対する嫉妬から父親を殺したのがペドロであることを話してしまう。真相を知ったメチェに追い出されたペドロは町に舞い戻る。ペドロに妻を寝とられたカブレラがペドロを殺そうと待ち構えるが、逆に息の根を止められる。パロマのタレこみで警察はペドロを指名手配する。メチェは彼のことを許すのだが、逆に見つかり警察に射殺されるのだった。
Pedro
Paloma
Meche
Andres Cabrera
Carmelo Gonzalez
Dona Marta
監督、脚本
脚本
製作
撮影
音楽
美術
美術
編集
字幕
[c]キネマ旬報社