ススー・ペコラーロ
Rosi Echegoyen
76年のアルゼンチンの軍事クーデターを背景に、政治犯として5年間の監獄生活を送った主人公の苦悩と喜びの間でさまよう一夜を描く。エグゼキュティヴ・プロデューサーはサビーナ・シーグレルとジャミラ・オリヴェシ、製作・監督・脚本・美術は「タンゴ ガルデルの亡命」のフェルナンド・E・ソラナス、共同製作はエンヴァール・エル・カドリ、パトリシア&ピエール・ノヴァ、撮影はフェリックス・モンティ、音楽はアストル・ピアソラが担当。出演はスス・ペコラロ、ミゲル・アンヘル・ソラ、フィリップ・レオタールほか。88年カンヌ映画祭監督賞授賞。
83年のある夜、軍事独裁政権が終り5年間の刑務所での服役から解放されたフロレアル(ミゲル・アンヘル・ソラ)の前に、この歳月が刻んだ思い出が幻想となって浮かびあがる。--5年前、食肉工場の技師だった彼は組合に関与したことから秘密警察に追われ、駅の廃墟に身を隠すが、そこで出会ったマリア(イネス・モリーナ)とつかの間の恋におちる。やがて夫の逮捕を知ったフロレアルの妻ロシ(スス・ペコラロ)は、役所や警察、兵舎など方々を尋ね歩き、彼の生存を確かめる。マリアは、フロレアルの同僚ペレグリーノ(アントニオ・アメイヘイラス)のトラックで南へ向い、ロシも彼のトラックで夫の収容されている刑務所へ面会に行く。フランス人技師で片足に障害のあるロベルト(フィリップ・レオタール)は、フロレアルの身を案じながらも帰国を決意するが、彼のお別れパーティの夜、愛の告白をうけたロシは次第にロベルトの愛を受け入れてゆく。そんなロシの告白に、嫉妬し怒り狂うフロレアル--。彼を包む夜の闇に、今は亡き友人や知人が亡霊のように浮かびあがる。死者を自称するかつての友人ネグロ(リト・クリス)から祖国や家族の面倒を見るのは誰かを教えられたフロレアルは、夜明けと共に内省の旅を終え、彼を待つロシのもとへと向かうのだった。
Rosi Echegoyen
Floreal Echegoyen
Roberto
El Negro
Emilio
Amado
Echegoyen
Peregrino
Maria
監督、脚本、製作、美術
製作
製作
製作総指揮
製作総指揮
撮影
音楽
編集
字幕
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