ミシェル・セロー
L'oeil
殺人を繰り返してはヨーロッパ中を転々とするひとりの女と、彼女を執拗に尾行する探偵の逃避行を描く。エグゼキュティヴ・プロデューサーはシャルル、ガッソ、製作はベルナルド・グレネとクリスチャン・ガンドン、監督はクロード・ミレールで、本作品が日本での一般公開第一作になる。マルク・ベームの原作を基に、脚本はミシェル・オーディアールとジャック・オーディアール、撮影はピエール・ロム、音楽はカーラ・ブレイが担当。出演は「トレンチコートの女」のミシェル・セロー、「カルテット」のイザベル・アジャーニほか。
娘の死に深い傷を負っている私立探偵の“タカの目”(ミシェル・セロー)は、金持ちの息子の婚約者の身元調査を担当したことにより、思わぬ方向へと導かれることになる。婚約者の正体はカトリーヌ・レリス(イザベル・アジャーニ)。名前を変えヨーロッパを駆け回り、その美貌を武器に金持ちの男を誘惑しては殺害、素早く姿を消している。これは惨めだった少女時代の記憶から逃れるために彼女の選んだ生き方であった。星占いに誘われるように移動し殺人を繰り返す彼女の姿は、いつしか“タカの目”に自分の死んだ娘を思い起こさせ、尾行を続けながら時には彼女を守るために助けの手を差し伸べるようになる。ある日カトリーヌは、ローマへの旅の途中盲目の有名建築家ラルフ・フォルブス(サミー・フレー)と出会い、やがて二人は真剣に愛し合うようになる。死んだ娘とカトリーヌの姿が完全に交錯し、嫉妬する“タカの目”は混乱の果てにラルフを殺してしまう。絶望に襲われたカトリーヌの殺意は再び燃え上がり、殺人と銀行強盗を繰り返すようになる。しかし次第に警察は彼女を追いつめてゆき、故郷のビアリッツでの必死の逃走の末に高層駐車ビルに追い込まれたカトリーヌは、潔い死を選んだ。そして、“タカの目”は、娘の墓参りをすることで彼女たちへの思いを絶とうと決意するのだった。
L'oeil
Catherine
L'hommepale
Ladame en gris
Madeleine
Mme Schmitt Boulanger
Ralph
Betty
監督
脚本
脚本
原作
製作
製作
製作総指揮
撮影
音楽
字幕
[c]キネマ旬報社