謎の病気をめぐって、テクノロジーと人間社会の関係を描く実験映画。製作・監督・脚本・編集は「ザ・ブルード ~怒りのメタファー」のデイヴィッド・クロネンバーグで、本作品が彼の長編第一作にあたる。出演はロナルド・モロジックほか。
ストーリー
時は近未来、『紅の病』と呼ばれる、化粧品が原因の伝染病が世界に蔓延し、社会は荒廃の様相を呈してきていた。気違いと呼ばれる皮膚学者アントニー・ルージュはある日、この病は特に思春期の少女に悪性のものが出来ることをつきとめる。そして患者の体内から流れ出す分泌物は、次第に魅力的なものに変化し、人々はそれに引き寄せられていくのだった。やがてルージュが死に、彼の元弟子であるエイドリアンがこの寂れ果てた病院を訪ねた。そして彼は調査をしてゆくうちにこの病気がさまざまな団体の巣窟であることを知るのだった。
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作品データ
- 原題
- The Crime of the Future
- 製作年
- 1969年
- 製作国
- カナダ
- 配給
- CBS・ソニー
- 初公開日
- 1988年7月1日
- 製作会社
- デイヴィッド・クローネンバーグ・プロ
- ジャンル
- 社会派
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