サヴェリオ・ヴァローネ
Enrico
性に溺れ、愛に飢えたある一家の崩壊を描く。製作はフランチェスコ・デ・レオーネ、監督・原案・脚本はニーニ・グラッシア、撮影はルイジ・シカレーゼ、音楽はアルド・タンボレッリとA・コルヴィーノ、ニーニ・グラッシアが担当。出演はサヴェリオ・ヴァローネほか。
イタリアの地方都市の名門ミナルディ家のアリアンナ(アレッサンドラ・デリ・コッリ)は夫の死後アウレリオ(ヴィット・フォルナリ)と再婚し、家を切りもりしていたが、彼女を嫌う義妹ソニア(ダニラ・トレビ)の夫エンリコ(サヴェリオ・ヴァローネ)は、この家を乗っ取る野望を抱いていた。同時にこの家には愛欲が渦まいていた。アリアンナの娘カルロッタ(クララディア・カヴァルキャンティ)は、エンリコと肉体関係を結びつつ義父とも愛人関係にあった。ある日エンリコは、カルロッタの同性愛の弟グスタボ(アルフレッド・ガロ)が同級生のマリオ(アントニオ・ウッセラ)と抱き合っている写真をネタにアリアンナを脅し始める。潔癖症の彼女は息子を正常に戻そうと、グスタボと近親相姦の関係を結ぶが、それは逆効果に終った。こうして家族は崩壊し、一家はエンリコ夫婦のものとなった。そして数日後、グスタボからマリオとの関係を強要されたアリアンナの死体が屋敷内のプールから発見されるのだった。
Enrico
Arianna
Carlotta
Gustavo
Aurelio
Sonia
Mario
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