ジョン・X・ハート
James Wood
抗日戦さ中の中国山岳地帯の原始的民族集落を舞台に、約10年にも及ぶ奴隷生活を強いられたある米国将校の姿を描く。エグゼキュティヴ・プロデューサーはチェン・ホイリーとジョンストン・ウォン、監督は本作が日本での一般公開第一作になるイム・ホー。ホーとコン・リャンの原作を基に、リャンが脚本、撮影はルー・ユエとウォン・チャオリェ、音楽はチャオ・チーピンが担当。出演はジョン・X・ハート、チャン・ルートンほか。
45年春、中国四川省の辺境、凉山の山岳地帯に墜落した米軍機の消息を追って、将校のジェイムズ・ウッド(ジョン・X・ハート)が、ここに住むイーダ(ヤン・ビーデ)率いる少数民族の集落にやってくる。が、ふとしたことから彼は三人のイ族に誘拐され、そのままシャマ族に奴隷として売られてしまう。ラティエと名づけられた彼はスキを見て脱走を試みるが、うまくはゆかない。ある日シャマの村が襲われラティエはイーダの村に連れてこられる。ここでも彼は奴隷として暮らす以外の術を持たなかったが、しばらくして仕返しにやってきたシャマ族との戦いで功績を挙げた彼は、ようやく人間としての扱いをうけるようになる。女奴隷ニウニウ(チャン・ルートン)との間に恋も芽生えたが、彼がイーダの娘ラモ(チェン・ヤオ)と通じたことが分かり、ついにラティエは伯父(ガオ・チュン)に売り渡された。49年、新生中国が誕生し、奴隷制度も廃止されるが、ウッドは依然奴隷として働いていた。56年、解放軍の兵士となった旧友ノンガ(フー・シャオパオ)が、現在ムヘイと呼ばれ、いまだ奴隷の生活を送っているラティエの姿を発見する。彼はラティエとニウニウを再会させ、晴れて奴隷の身を解かれたウッドは、ニウニウと彼女の娘ララ(カン・ララ)の三人で暮らし始める。しかし彼らのささやかな幸せもつかの間、解放軍がウッドに国外退去を命じる。迎えのジープに乗せられひとり山を下りるウッド。ララを抱えて取り残されたニウニウの瞳は空ろである。
James Wood
Niu Niu
Yida
Nongzha
Abing
Lamo
Shamazi
Stein
Cowell
Nongzha's Uncle
Lele
監督、原作
脚本、原作
製作総指揮
製作総指揮
撮影
撮影
音楽
編集
字幕
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