アルファヴィル:映画作品情報・あらすじ・評価|MOVIE WALKER PRESS 映画
アルファヴィル
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アルファヴィル

1970年5月30日公開、99分、SF
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「実験的、芸術的、冒険的、半SF」とゴダール自身が名付けた、SFによる文明批評映画。監督・脚本・脚色・台詞は「ウィークエンド(1967)」のジャン・リュック・ゴダール、撮影は「ウィークエンド(1967)」のラウール・クタール、音楽はポール・ミスラキ、録音はルネ・ルヴェール、編集はアニエス・ギュモがそれぞれ担当。出演は「左利きのレミー」のエディ・コンスタンティーヌ、「ジュスチーヌ」のアンナ・カリーナ、「トプカピ」のエイキム・タミロフ、他にハワード・ヴェルノン、クリスタ・ラングなど。一九六五年ベルリン映画祭グランプリ、同年トリエスタSF映画祭グランプリ受賞作品。

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ストーリー

一九八四年のある晩、左利きの探偵レミー・コーション(E・コンスタンチーヌ)は、地球(外界)から九〇〇〇キロはなれた星雲都市アルファヴィルに到着した。彼の任務はブラウン教授(H・ヴェルノン)を救い出すか、不可能ならば殺すことと、先に派遣されて消息を絶ったアンリ(A・タミロフ)の行方を探索することだった。ホテルにつくや、レミーは誘惑婦(C・ラング)の誘いを受けめんくらってしまった。こればかりではなく、この都市はどこかおかしかった。新聞も雑誌もなく、人々はアルファー60という電子指令機の命令のままに動いていた。やがて、彼の前に教授の娘ナターシャ(A・カリーナ)が接待係として現われた。彼女はしきりに外界の話に興味を示すのだった。その後、レミーは苦労をしてアンリを探しあてたが、彼はアルファー60の洗脳的拷問によって廃人同様の姿になっていた。その彼が息を引きとる直前、アルファビルは思考構造が全く符号化された人間の住む世界で、アルファー60の目標は完全なる技術社会であることをレミーに告げた。ナターシャに案内されたレミーは、ブラウン教授が祭司を務める公開死刑を見学した。これは、論理を尊重せず感情を抱いた人間たちを殺すショーであった。レミーはそこで教授にインタビューを申し込もうとしたが、その為に逮捕されアルファー60の訊問をうけた。アルファビルはブラウン教授一派の力で急速な発展をみせたが、彼等も機械の奴隷にすぎなかった。釈放されたレミーはホテルに戻り、ナターシャにエリュアールの、「苦悩の首都」を読んで聞かせた。“愛”“悲しみ”“やさしさ”という言葉の意味を彼から聞いたナターシャは、過去に自分が父親と一緒に誘拐されて来たことを思い出していった。そして、遂に正体を見破られたレミーが拷問されるのを見て、思わず涙を流した彼女は、反逆罪で告発された。そこで、レミーは一挙に反撃に出た。教授を射殺、アルファー60を破壊した彼は、自爆寸前のアルファビルを後に、ナターシャと脱出した。いま、地球に向う車の中で、ナターシャは初めてレミーに「愛する」という言葉をかけるのだった。

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作品データ

原題
Alphaville
製作年
1965年
製作国
フランス イタリア
配給
ATG
初公開日
1970年5月30日
上映時間
99分
製作会社
ショミアーヌ・プロ=フィルム・ストゥディオス
ジャンル
SF


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