イーライ・ウォラック
Cacopoulos
30万ドルの金塊をめぐるアクション西部劇。製作はビノ・チコーナとジュゼッペ・コリッツィの共同、監督、脚本はジュゼッペ・コリッツィ、音楽はカルロ・ルスティケリが各々担当。出演は「ベビイドール」「大頭脳」のイーライ・ウォラック、テレンス・ヒル、バッド・スペンサー、ブロック・ピータースなど。
十九世紀後半のエル・パソ、キャット・スティブンス(T・ネル)とハッチ・ベッシイ(B・スペンサー)の二人のならず者は、金塊を強奪し、それを餌に、多額の現金を奪いとった。銀行頭取のハロルド氏は獄中の悪党、カコプーロス(E・ウォラック)に出牢の代償にキャットとハッチの迫跡を命じた。カコは簡単に金塊を取り戻した。今度はキャットとハッチがカコ追跡にまわった。メキシコのツーラの酒場で酔いつぶれていたハッチに、カコは相談をもちかけた。カコを牢にぶち込んだ張本人ハロルド氏とパコという男と、そしてドレイクという男に対する復讐の手助けである。キャットも加わってパコを襲ったが、多勢に無勢、命からがら逃げのびた。九死に一生を得たキャットとハッチはフェア・シティでカコに再会した。サーカスの綱渡り芸人トーマス(B・ピータース)とレストランで働くカコは、向いのカジノに金を全部まきあげられていた。カジノの持ち主は、カコの狙うドレイクだった。カコ、ハッチ、キャット、トーマスの四人は、カジノのいかさまを見破った。ドレイクは、カコ一味皆殺しを命じた。凄まじい銃撃戦に射ち勝った四人は金をわけ、別々に砂漠へと姿を消した。
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